面接対策
面接対策はコミュニケーション能力がカギ
面接で問われるのは、論理的な思考力、医師にふさわしい姿勢や教養、そしてコミュニケーション能力です。小論文で求められるものと同様の要素も多いですが、時間をほとんど与えられないなかで自分の考えをまとめ、説得力をもたせて伝えなければならないのが面接の難しいところです。面接でうまく考えを伝えるためには、日頃からきちんと論理立てて話し、言葉遣いにも注意する習慣をつけておくことです。
他大学と違い医学部入試で怖いのは、「一次試験の結果が良くても面接の内容で不合格」がいくらでもあり得ること。一朝一夕の付け焼刃でなく、日々の生活のなかで下地を整え、対策を進めておくことが必要です。
面接で訊かれるテーマとは
瞬発力が必要とされる面接では、予想されるテーマについてあらかじめ考えをまとめておくことが大切です。一般的に訊かれることが多いのは以下のようなテーマです。
自分の情報
志望理由、高校生活、自己分析、人間関係、趣味、倫理観、宗教などの基本情報をよどみなく伝えられるようにしましょう。また、今後のビジョン(大学生活、自分の考える医師像など)も訊かれる部分なので真摯に考え、伝わる言葉にしておくこと。
医療問題
移植、死、医療の問題点などについての時事知識を前提に、自分の意見を求められます。これらのテーマについて書かれた新聞記事などを普段から読み込み、考えをまとめておきましょう。医師としてのスタンスにもつながる重要な受け答えとなります。
社会問題
社会の問題点、教育問題、環境、公衆衛生、ほか時事ニュースについて、意見や感想を求められます。これも、普段から新聞記事などに幅広く目を通す習慣をつけて理解を深め、自分の考えを言葉で伝えられるようにしておきましょう。
臨機応変・柔軟な受け答えに人間性が表れる
上に挙げたテーマについてしっかり掘り下げがおこなわれていれば、その他の質問には臨機応変かつ素直な受け答えで対応しましょう。わからないことを無理に取り繕おうとするのは逆効果です。
また、面接は小論文と違い対人能力が表れる場でもあります。質問に対して一度で完全回答を目指すあまり堅苦しくなったり、ただの暗唱のようになってしまってはいけません。面接官との言葉のキャッチボールのなかで考えを述べていくほうが、緊張感もほぐれ、相手にも伝わりやすく好印象につながります。
忘れてはならないのは、どの質問においても「自分の医師としてのスタンス」が問われているということ。全ての質問を医療関連の回答につなげる必要はありませんが、普段から常に「医師となる自分」を念頭に置いて考えを整理し表現するように心がけておくことが大切です。
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