医学部の教育の特徴と入試過去問
臨床医学については統合型カリキュラムとチュートリアル方式とを組み合わせた形式で、臓器機能別、疾患別に系統立てて学習を行う。実習は板橋・駿河台の2つの付属病院で、全ての診療科を使って指導教員のもとで一定範囲の医療行為を行うスタイルで実施する。また臨床上の今日的な問題について、解決過程を疑似体験しながら問題解決能力を高める独自講座「PMP-CC」が注目されている。
「自己開発型教育」を基本に、人間性に優れた良き臨床医、優れた医学研究者、それらの養成を目指す教育者を育成する。「自分のための学問」よりも「社会のための学問」を目指す「思いやりの心」が教育の根幹に流れる精神である。この教育は卒業後、各附属病院で「良き臨床医」として成長するための温もりある研修プログラムにも継承されている。また、専門性をより深めることも重視している。
1年次には一般教育科目に加えて「医学序論」「社会体験学習」を開講し、医師として必要な使命感や倫理観を養うとともに医療の現状について学ぶ。2年次には基礎医学系ブロック講義が開始され、3年次より臨床医学、5年次より臨床実習を行う。6年次には130以上のコースからなる「自由選択コース」を設け、学生自身の興味に応じた内容で、学内外において高度かつ実践的な実習を行う。