獨協医科大学化学2013年第2問
次の文章を読み、下の問1~3に答えなさい。〔解答番号1~6〕
血液中のpHは、二酸化炭素と炭酸水素ナトリウムによる緩衝作用によって、ほぼ一定に保たれている。ここでは、炭酸の電離平衡と炭酸-炭酸水素ナトリウム緩衝液について考える。ただし、溶液中のCO2分子とH2CO3分子の濃度の和を[H2CO3]とする。37℃における炭酸の電離定数として、次の値を用いなさい。また、炭酸水素イオンの電離は無視してよい。
Ka=[HCO3−][H+][H2CO3]=8.0×10−7(mol/L)- 問1 1.2×10−3mol/Lの炭酸水溶液のpHとして最も適切なものを、次の(1)~(6)のうちから一つ選びなさい。1
- (1) 2.5
- (2) 3.5
- (3) 4.5
- (4) 5.5
- (5) 6.5
- (6) 7.0
- 問2 炭酸水溶液と炭酸水素ナトリウム水溶液を混合して、pH7.4の緩衝液を調製した。この溶液中の水素イオン濃度は2mol/Lであるから、この溶液中の炭酸と炭酸水素イオンの濃度比[HCO3−][H2CO3]は3になる。2、3に入る数値として最も適切なものを、それぞれの選択肢のうちから一つずつ選びなさい。
- 2の選択肢
- (1) 1.0×10−9
- (2) 2.5×10−9
- (3) 4.0×10−9
- (4) 1.0×10−8
- (5) 2.0×10−8
- (6) 4.0×10−8
- 3の選択肢
- (1) 0.0050
- (2) 0.050
- (3) 0.10
- (4) 10
- (5) 20
- (6) 200
- 2の選択肢
- 問3 問2の緩衝液を100mLとった。この溶液中の[H2CO3]が1.2×10−3mol/Lであるとき、[HCO3−]は3×1.2×10−3mol/Lになる。さて、この緩衝液100mLに水酸化ナトリウムを1.2mg加えると、4ので、溶液のpHは5になる。一方、純水100mLに水酸化ナトリウムを1.2mg加えるとpHは6になるので、問2の緩衝液ではpHの変化が抑えられていることがわかる。4に入る文および5、6に入る数値として最も適切なものを、それぞれの選択肢のうちから一つずつ選びなさい。ただし、緩衝液100mLおよび純水100mLに水酸化ナトリウムを1.2mg加えたとき、それぞれの溶液の体積は変化しなかったものとする。
- 4の選択肢
- (1) [H2CO3]が減少して[HCO3−]が増加する
- (2) [H2CO3]が増加して[HCO3−]が減少する
- (3) [H2CO3]も[HCO3−]も増加する
- (4) [H2CO3]も[HCO3−]も減少する
- (5) [H2CO3]も[HCO3−]も一定である
- 5の選択肢
- (1) 4.7
- (2) 7.3
- (3) 7.4
- (4) 7.5
- (5) 8.0
- (6) 9.3
- 6の選択肢
- (1) 10.0
- (2) 10.5
- (3) 11.0
- (4) 11.5
- (5) 12.5
- (6) 13.5
- 4の選択肢