獨協医科大学の傾向と対策
入試過去問の傾向と対策や最新の募集状況をお伝えします
全問マークシートの大問4題
例年、読解問題2、文法・語彙問題2からなる大問4題。試験時間70分は問題量に対して短め。
標準~やや難、健康・医療・心理関連テーマの対策を
文法・読解の総合力が試される。文法・語彙問題は語句整序と空所補充形式で、口語的表現や動詞の語法など、細かい知識の正確さが問われる。読解問題では健康、医療、心理関連をテーマにかなりの長文が使われることが多い。テーマに関連する語彙をつけておくとともに、設問内容をチェックしながら本文を必要に応じ精読・速読する技術が必要になる。
全問マークシートの大問5題
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)・C(行列とその応用、式と曲線)の広い分野から出題。空所補充の完成形式で、試験時間は70分。
難易度は標準的、基本の徹底を
設問の質は基本的なものばかりだが、さまざまな分野の融合問題が多く広い範囲で基本をマスターしておく必要がある。比較的頻出といえるのは微積分法、数列、確率など。設問内容に対して試験時間にも余裕があり、高得点を狙えるため、不注意や計算ミスの見逃しが命取りとなる。完成形式でも計算過程をおろそかにせず、丁寧に確認しながら計算を進める習慣をつけよう。
全問マークシートの大問5題
物理Ⅰ、Ⅱ(原子、電子と物質の性質、原子と原子核を除く)からの出題。試験時間は2科目で100分。
基本重視傾向、分野ごとの出題
出題範囲からまんべんなく出題されるが、なかでも力学、波動、電磁波は頻出。分野をまたぐような問題は近年ほとんど見られず、基本問題が中心となるが、一部に思考力を試される出題がある。また文字式を使う問題が主流のため、数式処理に慣れておく必要がある。試験時間は問題量に対してやや短いので、基本問題で手間取らず、思考を擁する問題にじっくり取り組めるようにすることが大切
全問マークシートの大問5題
化学Ⅰ・Ⅱからの出題で、組み合わせ選択問題、正誤問題、計算問題が主。試験時間は2科目で100分、問題量に対して短め。
難易度は基本~標準、スピードが要求される
化学Ⅱの理論分野からが最頻出。問題量と試験時間を考えると、ここで速く正確に計算することが必要となる。無機分野は陽イオンの分離、沈殿反応、工業的製法や気体の生成反応が頻出で、難度は教科書レベル。有機分野では化学式の決定、異性体、構造式、関連してアルコールやその誘導体について出題されることが多く、思考力を問われる。特に生命に関係する物質は重点的に。
全問マークシートの大問5題
生物Ⅰ・Ⅱからの出題で、組み合わせ選択問題、正誤問題、計算問題が主。試験時間は2科目で100分、問題量に対してやや短め。
一部難問あり、医学関連分野で対策を
問題の多くは教科書レベルだが、計算や思考を必要とするものもあり単純ではない。また図やグラフを正しく読み解く問題が毎年出題されている。ほか、より深い知識や応用力を求められる難問が数問含まれ、ここが合否のカギを握るといえる。タンパク質、生物体、動物の反応、遺伝といった医学と関連のある分野からの出題に比重がみられるので重点的な対策が必要。