福岡大学の傾向と対策

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記述式の大問5題

読解2、文法・語彙2、発音1の計5題。試験時間は70分。

難易度は標準的、設問にクセあり

読解問題の設問は英文和訳、内容一致など。英文自体は難しくないが、設問や選択肢でミスを誘う工夫がみられる。文法・語彙問題は、短文の空所補充、誤り指摘、語句製序など。発音問題ではアクセントの位置や、アクセントのある音節の発音の異同が頻出。文法・語彙問題も発音問題も、基本的〜やや難レベルの出題。出題形式と傾向は例年変わらないので、過去問研究が有効。

分析者:久村

記述式の大問3題

数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)からの出題。試験時間は90分で、時間に余裕がある。

難易度は難化傾向、計算力で差が開く

大問2題はそれぞれ3問、2問の小問からなる。これら小問では三角比、三角関数、確率・場合の数、平面ベクトルからが頻出。残り1題の大問では例年、微積分法が扱われている。難易度は概ね標準レベルで、教科書の章末問題程度が中心だが、かなりの計算力を必要とされる問題もある。また大問2題は計算結果のみを求められる形ゆえ、ミスが命取りとなる。

分析者:松村

記述式の大問3題

物理Ⅰ・Ⅱ(力と運動、電気と磁気、物質と原子<原子、分子の運動>)からの出題。試験時間は2科目120分で、問題内容に対して短め。

難易度は標準的、まれに発展問題あり

大問3題中、1題は力学、1題は電磁気、残り1題に熱力学または波動が出題される。力学、電磁気の問題では記述が求められることが多く、難易度も高め。また全体的に計算問題が多く、約60分で30問という設問数を考えると的確・スピーディな計算力を身につけることは必須である。標準レベルの問題が主だが、発展問題にそなえて教科書の章末問題のワンランク上までマスターしておきたい。

分析者:寺田

記述式の大問4題

化学Ⅰ・Ⅱからの出題。試験時間は2科目120分。

難易度は標準的、理論・有機を重視

理論分野と有機分野に重きがおかれており、理論では反応熱、溶液の性質、気体の法則、量的関係、電気分解、中和滴定、酸化還元反応、化学平衡が、有機では官能基の性質、合成反応、異性体、構造決定、分離などが頻出。無機分野では、陽イオン分析、工業的製法、気体の発生などをおさえておこう。また出題にくり返しがみられるので、過去問研究が有効。

分析者:古牧

記述式の大問5題

生物Ⅰ・Ⅱからの出題。試験時間は2科目120分。

難易度高し、設問にクセあり

解答形式は選択式・記述式が基本で、年度により論述や計算問題が含まれる。最頻出分野は動物の反応で、細かく問題が展開される。遺伝情報、タンパク質と生物体、植物の反応なども頻出であるほか、実験結果、グラフ、図、表のデータを分析する考察問題も多く出題されている。難易度は概ね高校生の学習の範囲内だが、設問に工夫があり、かなり難しく感じられる。

分析者:高橋