兵庫医科大学の傾向と対策

入試過去問の傾向と対策や最新の募集状況をお伝えします

記述式の大問5〜8題

読解3〜4、文法・語彙2〜3を含む問題構成。試験時間は90分で、問題内容に対してやや短い。

難易度は標準〜やや難、設問が多様

読解問題の英文のテーマは医学・医療〜科学、社会、経済評論、エッセー、物語と多様。設問は同意表現、空所補充、語句製序、内容説明などの選択式と、英文和訳の記述式がある。また発音問題が含まれることもある。文法・語彙問題は空所補充や語句製序、誤り指摘など。英作文も例年出題されており、年度により自由英作文や和文英訳など。

分析者:久村

記述式の大問3題

数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(統計とコンピュータ、数値計算とコンピュータを除く)からの出題。大問1題は小問集合形式。試験時間は90分で、問題内容に対して妥当。

標準〜やや難、幅広い出題

小問集合形式の大問では基本〜標準問題が幅広い範囲から出題されている。ここでの頻出は数と式、式と証明、三角比、三角関数、対数関数、場合の数など。他の大問では微積分法、図形と方程式、数列、ベクトル、確率などが頻出。複数の分野の融合問題が目立つほか、医学的な内容の文章題が出題されることがあるのが特徴的だが、よく見れば一般的な数学の問題である。

分析者:松村

記述式の大問3〜5題

物理Ⅰ・Ⅱ(原子と原子核)からの出題。大問1題は小問集合形式。試験時間は2科目120分。

難易度はばらつきあれど概ね標準的、力学・電磁気に重き

小問集合形式の大問では幅広い範囲から出題されているが、試験問題全体を通じて力学と電磁気からの出題が多い。ただし、年度によっては熱力学や波動に逆転することもあるので全範囲をカバーするのが吉だろう。力学からは衝突、単振動、力積と運動量、円運動、摩擦、電磁気からは電場、磁場、直流回路、交流回路、熱力学からは第一法則、気体の状態変化が頻出。

分析者:寺田

記述式の大問3〜5題

化学Ⅰ・Ⅱ(生活と物質を除く)からの出題。試験時間は2科目120分。

難易度は標準〜やや難、3分野から均等に出題

理論、無機、有機とバランスのとれた出題。理論では物質量、気体や溶液の法則、中和・酸化還元反応、電気分解、反応熱、化学平衡などから計算問題が出題される。有機では異性体、構造式、炭化水素が頻出。有機化合物の全体的な流れを根本から理解していることも重要。無機では主要な物質の製法、性質、反応を生理してしっかり頭に入れておこう。

分析者:古牧

記述式の大問4〜7題

生物Ⅰ・Ⅱ(生物の集団を除く)からの出題。大問のうち1つは小問集合形式。試験時間は2科目120分。

難易度は易化傾向、最新の知見も

選択式、空所補充問題が主。出題範囲は広いが、動物に関する問題が頻出といえ、他大学では少ない分類・進化からの出題がある点にも注目。数年前まで多く出題されていた考察問題が減り、基礎知識を問う問題が増えてきているが、最新の研究結果をもとにした細かい設問が出されることがあるので、基礎を固めるとともに普段から科学ニュースにも気を配りたい。

分析者:高橋