岩手医科大学の傾向と対策
入試過去問の傾向と対策や最新の募集状況をお伝えします
記述式の大問5題
例年、読解2、文法・語彙2、英作文1の同一形式。空所補充が選択式で、和文英訳や内容説明、和文英訳などが記述式で問われている。試験時間は60分。
全てにおいて基本の取りこぼしをなくすこと
読解問題は英文和訳、空所補充が中心。空所補充は語群から単語を選択し、必要に応じて語形を変化させる形式。文法・語彙問題では、短文の空所補充と語句整序が出題されている。英文や英文の一部を与えられた単語を並べ替えて完成させる形式も出題される。英作文を含め全体的な内容は基本的だが、細かい空所補充が多く、英文和訳に関しては多少の意訳を求められて文脈を読み取る力と表現力を試されるため、適切な時間配分が必要となる。読解問題では、初めは時間をかけて一文ずつじっくり読んで内容を把握し、徐々にスピードを上げる工夫を。英文和訳では日本語の表現力も必要となる。医療や健康問題をテーマとする英文が出題されることが少なくないので、この種のテーマで使用頻度が高い語彙・表現をマスターしておこう。<br />空所補充問題では文法・語彙・熟語の力が試される。取りこぼしがないよう標準的な問題集で基礎力を固めよう。<br />英作文では、身の回りの生活を題材にした基本的な表現が頻出。あいさつ、買い物、電話、道案内などテーマ別に例文を分類・整理しておくとよい。
記述式の大問3題
2011年までは全問記述式の出題形式であったが、2012年度は答えのみを記す空所補充形式で全問が構成された。試験時間は60分。
難易度は標準的、広範囲の基本対策を
3問中1問に場合の数・確率からの問題があてられることが多い。残り2問は全範囲から出題され、2分野以上の融合問題となる場合も多い。教科書の章末問題にあるような標準的な良問がほとんどだが、分野は多岐にわたるので取りこぼしのないように基本を押さえておく必要がある。基本的ではあるが計算が複雑で、工夫をしないとかなり時間をとられる問題も頻出。日頃から迅速かつ正確な計算力を養い、多くの解法を身につけておくことも効果的だ。
記述式の大問3題
記述式の計算問題が中心となるが、2011年度には論述問題も出題されたため論述対策も必要。試験時間は2科目90分。
難易度は基本的、ミスなく高得点を
力学、電磁気関連の問題が必出、原子関連が頻出。電磁気からはRLC回路のスイッチを含む回路と交流からの出題が多く見られる。難易度は教科書の例題レベルのため、基本的な部分の理解度の違いが合否を分ける。教科書の公式を分解し、どのような原理と考え方で成り立っているかといったところまで掘り下げることが必要。練習では基本問題集を繰り返し解いて完璧にし、答案上で丁寧に表現する習慣をつけよう。
記述式の大問4,5題
記述式では、用語、構造式、示性式、化学反応式など求められる解答のバリエーションが多い。試験時間は2科目90分。
難易度は標準的、計算問題で対策を
化学量を扱う計算問題、化学平衡の問題など、理論分野からの出題割合が高い。有機分野では、タンパク質とアミノ酸、構造式の決定、油脂の構造と性質が頻出。無機分野は前2分野にくらべて出題頻度は低いが、大問に取り上げられることもあるので注意が必要。全体として標準的な問題がほとんどだが、一部難易度の高い計算問題が出るので、ここで他と差を付けたい。
記述式の大問3題
解答は計算問題や論述問題、描画問題など多岐にわたる。試験時間は2科目90分。
幅広い基礎学力が必要、教科書内容を取りこぼしなく
教科書の内容をおさえていれば答えられる問題ばかりだが、幅広い項目にわたって正誤問題や訂正問題が出題されるため全分野において正確な知識が必要。うち、タンパク質と生物体、動物の反応、遺伝などが比較的頻出といえる。また過去の出題と相似のある問題がよく出題されるので、過去問演習も効果的だ。