自治医科大学化学2013年第2セット
- 6 天然の塩素は$^{35}\text{Cl}$と$^{37}\text{Cl}$の2種類の同位体からなり、その原子量は35.45である。$^{35}\text{Cl}$の存在比に最も近いものはどれか。
- (ア)10%
- (イ)24%
- (ウ)45%
- (エ)58%
- (オ)78%
- 7 260mgのアセチレン(気)を完全燃焼させたときに発生する熱をすべて15.0℃の水1,000gに与えるとすると、水の温度は何℃になるか。もっとも近い値を選べ。ただし、二酸化炭素(気)、水(液)、アセチレン(気)の生成熱をそれぞれ393.5kJ/mol、285.8kJ/mol、-226.7kJ/molとし、水1gの温度を1℃上げるのに必要な熱量を4.20J/(g・℃)とする。
- (ア)15.5℃
- (イ)16.2℃
- (ウ)17.6℃
- (エ)18.1℃
- (オ)19.0℃
- 8 pHに関する記述で正しいのはどれか。
- (ア)メチルオレンジの変色域はpH=9を含む。
- (イ)pHが5の塩酸を1,000倍に希釈した溶液にブロモチモールブルーを加えると緑色を示す。
- (ウ)$1.0\times10^{-1}$mol/Lの酢酸(電離度1.6%)のpHは$1.0\times10^{-3}$mol/Lの硝酸よりも大きい。
- (エ)アンモニウムイオンを含む水溶液はpHが7より小さくならない。
- (オ)安息香酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和点にある溶液のpHは7を示す。
- 9 硫酸酸性下、ある還元剤を含む水溶液に対して0.10mol/Lの過マンガン酸カリウム水溶液で滴定を行ったところ、終点に達するのに30.0mLを要した。過マンガン酸カリウム水溶液の代わりに0.20mol/Lのニクロム酸カリウム水溶液を用いるとすると、終点に達するのに必要な量はいくらか。
- (ア)9.00mL
- (イ)12.5mL
- (ウ)18.0mL
- (エ)25.0mL
- (オ)36.0mL
- 10 図はダニエル電池の断面図を表す。電極AとBを導線でつなぎ放電させたとき、次の記述の正誤で正しい組み合せはどれか。
- a.正極の活物質は銅製容器の銅である。
- b.電流はBからAに向かって導線を流れる。
- c.素焼き容器の役割はイオンの選択的な透過性にある。
- d.硫酸亜鉛水溶液に2.0Aの電流が16分5秒流れたとすると、Aは約1.3g軽くなる。
a b c d (ア) 誤 誤 正 誤 (イ) 正 誤 誤 正 (ウ) 正 誤 正 誤 (エ) 誤 正 誤 正 (オ) 誤 正 誤 誤