自治医科大学化学2012年第4セット
次の文章の(1)から(5)に入る最も適切な組み合わせはどれか。
自然の土壌中にある窒素源だけでは人類が必要とする食料を供給することは不可能であることが19世紀に予言され、実際その後の急激な人口増加と農作物の不足は人類の死活問題であった。農業の生産性を上げるためには土壤の窒素源を人工的に補う必要性があったが、当時天然に産出するチリ硝石のみでは窒素源に限りがあることは明白であり、豊富な空気中の窒素を利用する空中窒素固定も考えられた。しかし、現実には窒素の三重結合は強固で反応性に乏しく、人類はそれまで窒素を大規模に利用することはできなかった。これを解決したのが(1)であり、(2)を主成分とした触媒を用いて(3)で反応させることで窒素を(4)してアンモニアを合成することに初めて成功した。この方法によって、火薬、染料、医薬品などの大量生産だけでなく化学肥料の工業レベルでの製造も可能になり、その結果、20世紀には農作物 の効率的な増産が可能になった。 しかし. 現在過剰な窒素肥料の使用による(5)イオンの増加が環境破壊を起こすのではないかという懸念もある。
-
- (1) A:接触法
- B:ハーバー・ボッシュ法
- C:オストワルド法
- D:隔膜法
-
- (2) A:白金
- B:ニッケル
- C:酸化バナジウム(Ⅴ)
- D:鉄
-
- (3) A:低温低圧
- B:高温低圧
- C:低温高圧
- D:高温高圧
-
- (4) A:還元
- B:酸化
- C:ジアゾ化
- D:イオン化
-
- (5) A:リン酸
- B:硫酸
- C:カリウム
- D:硝酸
-
- (ア) (1) A
- (2) C
- (3) B
- (4) B
- (5) A
-
- (イ) (1) B
- (2) D
- (3) D
- (4) A
- (5) D
-
- (ウ) (1) B
- (2) D
- (3) C
- (4) B
- (5) D
-
- (エ) (1) C
- (2) B
- (3) A
- (4) C
- (5) C
-
- (オ) (1) D
- (2) A
- (3) B
- (4) D
- (5) B