自治医科大学生物2012年第3セット
- 誤りはどれか。
- (ア) カエルの受精卵は、第3卵割のときに割球の大きさに大小の区別ができる。
- (イ) 二ワトリの卵は等黄卵であり、盤割する。
- (ウ) モザイク卵では、一部の割球が失われると、不完全な個体ができる。
- (エ) ネズミの指の発生の過程で、細胞が自ら死滅する。
- (オ) ヒトの卵は約4日目の胞胚期に子宮に達し、約6日目に着床する。
- 正しいものはどれか。
- a. おしべの話の中では、4個の細胞からなる花粉四分子ができ、それぞれがひとつずつの花粉となる。
- b. ナズナやエンドウは子葉が養分を蓄える有胚乳種子ができる。
- c. 胚のう細胞は3回の核分裂を行った後、胚のうとなる。
- d. 栄養生殖では親と子は異なる遺伝情報をもっている。
- e. タマネギの根の根端細胞では減数分裂が盛んにおきている。
- (ア) a c
- (イ) b d
- (ウ) c e
- (エ) a d
- (オ) b e
- ウニの卵割で体細胞分裂にはない特徴はどれか。
- a. 間期がない。
- b. DNAの複製が起きない。
- c. 分裂ごとに細胞が小さくなる。
- d. 紡錘体がない。
- e. 細胞質分裂がない。
- (ア) a c
- (イ) b d
- (ウ) c e
- (エ) a d
- (オ) b e
- 正しいのはどれか。
- (ア) 減数分裂は一回の分裂で完了し. 核相が2nからnに変化する。
- (イ) 裸子植物のソテツは同じ個体に雄花と雌花をつける。
- (ウ) 始原生殖細胞の核相はnである。
- (エ) イチョウでは精子が繊毛で泳いで卵細胞に到達し、受精が行われる。
- (オ) 2個の精子が一つの卵細胞と合体することを重複受精とよぶ。
- ウ二の4細胞期の割球をとりだし、発生させたところ、完全な幼生ができたが、8細胞期のものは正常に発生しなかった。この原因は割球の細胞の大きさが足りない可能性と、動物極側と植物極側で割球に含まれる物質の偏りによる可能性が考えられた。そこで下記の実験を行ったところ、表3のような結果となった。この結果から得られる考察として正しいのはどれか。
実 験- (1) 8細胞期のウ二の割球を分離し、2つの割球が接着しているものを選んで通常の海水に移し発生を観察した。
- (2) それぞれが再度卵割したときの割球の大きさで、動物極側と植物極側のどちらの由来の割球であったかを区別した。
- (3) 観察を続け、2つの割球がどの組み合わせなら、プルデウス幼生にまで発生したかを記録した。
- a. 割球の大きさが足りないことが正常に発生しない原因であり、動物極側と植物極側で割球に含まれる物質の偏りは無関係である。
- b. 動物極側と植物極側で割球に含まれる物質の偏りのみが原因であり、割球の大きさは無関係である。
- c. 割球の大きさが足りないことと、物質の偏りの両方が原因である。
- d. 割球の大きさも物質の偏りも無関係である。
- e. 植物極側に存在する物質は正常な発生に必須である。
- (ア) a c
- (イ) b d
- (ウ) c e
- (エ) a d
- (オ) b e