自治医科大学の傾向と対策
入試過去問の傾向と対策や最新の募集状況をお伝えします
全問マークシートの大問3題
2007年度以降、すべて読解問題からなる大問3題を維持している。内容は3題とも読解問題プラスαで構成。試験時間は60分。
難易度はやや高め、長文速読訓練を
大問3つはどれも長文読解を主題とし、大問内の小問では発音・アクセントや空所補充、同意表現などを試される。これらを60分で解くためには、普段から長文を読み素早く意味をつかむ訓練をしておくことが必要。読解英文の内容は医学に留まらず、文化、社会と多岐にわたる。設問の選択肢には紛らわしいものが多く、文意の正確な理解・推測力を試される。英文自体は標準的だが、受験レベルを超えた単語も現れる。全体を通して難易度は高め。
1題1問形式、25問の選択問題
例年、10個の選択肢から1つをマークする問題形式。数学Ⅰ・Ⅱ・Aのほぼすべての項目からまんべんなく出題される。試験時間は80分。
設問多し、問題ごとに素早く難易度の見極めを
80分間に25問を解くのは容易ではないため、短時間で解ける問題を素早く見ぬいて正解数をかせぎたい。頻出は三角関数、微積分、図形と方程式、場合の数と確率、指数・対数関数だが、全項目においてきちんと基礎を押さえておくこと。大部分は基本問題・標準問題。そのなかでいくつか挟まれている難易度の高い問題に必要以上に足どめされないように注意すること。
1題1問形式、25問のマークシート
例年、全問マークシート形式で25問。2科目から出題される。試験時間は80分。
基本的な問題が中心、応用力も問う
力学・波動・電磁気を中心に基本的な出題が多い。ただし教科書以外からの出題で見たことのない問題を解く応用力が問われることがあり、試験時間も短いため苦手を感じる学生が多く、過去問対策が効果的。公式を当てはめればよい問題が多いので、計算スピードを上げつつ慌てずに取り組もう。ここ数年、力のモーメントやレンズの出題が続いているので、対策をしておくとよい。
1題1問形式、25問のマークシート
化学Ⅰからの出題で、設問ごとに5つの選択肢が与えられている。試験時間は2科目で80分、スピードを要求される。
素早い解答のため知識の整理を、理論分野対策を重点的に
教科書範囲の標準的な問題が小問ごとに多数出題されるため、基本的なところでの正確な知識をいかに素早く引き出し、ケアレスミスなく最終問題まで解答しきるかが肝となる。理論分野からの出題が主で、計算問題も例年7〜11問ほど出される。計算問題と正誤問題の融合問題には多少時間を要する。教科書にのっている図や表、実験関連の記述も押さえておくこと。
1題1問形式、25問のマークシート
生物Ⅰからの出題で、設問ごとに5つの選択肢が与えられている。試験時間は2科目で80分、スピードを要求される。
時間を考えると難物の試験、とれる問題を確実に
問題自体の難易度は標準的だが、問題数と要する手順に対して時間が非常に短いため、教科書範囲を完璧に理解したうえで、消去法も使いつつできるだけ多くの問題を解くという取捨選択が必要になる。細胞小器官、植物ホルモンが頻出のほか、遺伝分野の計算問題もよく出題される。また教科書や資料集掲載の有名な実験についての詳細な理解を求められることがある。