順天堂大学の傾向と対策
入試過去問の傾向と対策や最新の募集状況をお伝えします
マークシートと英作文の大問5題
マークシート方式の読解問題4、自由英作文の計5題。試験時間は80分で、問題内容に対して短い。
標準〜やや難、速読・速解力を
読解問題で扱われる英文は医学、生命、心理、環境など自然科学系を題材としたものが多い。英文の難易度はそれほど高くないが、試験時間を考えるとかなりの速読・速解力が必要となるため同テーマの多くの英文を読んで慣れておきたい。解答形式は内容説明、内容真偽、空所補充、語句製序など。自由英作文ではかなりの記述量を求められる。完結でわかりやすい論理展開を短時間でおこなえるよう訓練を。
マークシートと記述式の大問3題
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)・C(行列とその応用、式と曲線)からの出題。マークシート方式2題、記述式1題の計3題を70分で解く。
内容は標準的、問題量と時間との戦い
大問3題といえど、うち1問はそれぞれが重量感のある小問4〜5問からなりかなりのボリュームを感じる。全体の難易度は標準的だが、複雑な計算が求められる問題も多く時間内にどれだけ正解できるかが鍵となる。また、他では珍しい公式や定理の証明問題が頻出のため、教科書の内容をしっかり理解し過去問で充分対策をして臨みたい。その他は典型的な標準問題が多い。
マークシートと記述式の大問2題
物理Ⅰ・Ⅱ(「原子、電子と物質の性質」、「原子と原子核」除く)からの出題。試験時間は2科目120分で、問題内容に対してやや短い。
難易度は標準的、まんべんなく対策を
力学と電磁気を中心に幅広く出題され、電磁気分野ではやや「電流と磁界」に頻出傾向がみられる。難易度は標準レベルで、たまに他ではあまり見られない問題に悩まされることがある。マークシート問題では、選択肢に惑わされないよう練習を積んでおこう。記述問題では結果だけでなく、考え方や途中の計算まで記述を求められる。また描図問題が出題されることもあるので、対策をしておきたい。
マークシートと記述式の大問2題
化学Ⅰ・Ⅱ(生活と物質、生命と物質については2つの共通領域から)からの出題。試験時間は2科目120分で、問題量に対して短め。
理論分野が主、スピードが求められる
マークシート方式の大問1題は3〜5問の小問で構成されており、全体の問題量は多い。理論分野からの出題が目立ち、原子の構造、化学結合と結晶、反応式と量的関係、気体、電気分解などが頻出。無機分野では気体の発生、有機分野では構造決定がよく出題される。難易度は年度によってばらつきがある。複雑な計算問題、実験関連の問題や描図問題が出されることもある。
マークシートと記述式の大問2題
生物Ⅰ・Ⅱからの出題。試験時間は2科目120分。
多くが基本〜標準、一部やや難
マークシート方式の大問1題は小問3題からなる。出題は、動物の反応、タンパク質と生物体、C4植物・CAM植物の光合成、植物群落に関する問題など幅広く、遺伝子分野からの出題も多く見られる。問題は8割がた基本〜標準レベルで、残りの2割で細部をつつく問題や考察問題が出される。論述は例年20〜80字程度で、出題分野に偏りはない。