金沢医科大学生物2013年第2問
集団遺伝の法則に関する以下の文を読み、(1)~(4)の問いに答えなさい。
遺伝子頻度とは、集団内における対立遺伝子の占める割合をいう。$\fbox{ア}$の法則によれば、ある集団の対立遺伝子A、aの遺伝子頻度は代を重ねても変化しない。ただし、これには(イ)一定の条件が必要である。
- (1) $\fbox{ア}$に適する語を選びなさい。$\fbox{21}$
- (a) ハーシー・チェイス
- (b) メセルソン・スタール
- (c) ビードル・テータム
- (d) アレン
- (e) べルクマン
- (f) ハーディ・ワインベルグ
- (g) ワトソン・クリック
- (h) リンネ
- (2) 下線部(イ)の条件について、誤っているものを選びなさい。$\fbox{22}$
- (a) 十分に大きな集団である
- (b) 突然変異がある一定の割合で生じる
- (c) 自然選択が働かない
- (d) 自由に交配できる
- (e) 集団への移入や集団からの移出がない
- (f) 個体間の繁殖力に差がない
- (3) ある植物の種子を丸形にする優性遺伝子を$\text{R}$、しわ形にする劣性遺伝子を$\text{r}$とする。$\fbox{ア}$の法則が成立しているこの植物集団内で、自由に交配が行われたときの$\text{RR:Rr:rr}$の比率として正しいものを選びなさい。$\text{R}$、$\text{r}$の遺伝子頻度をそれぞれ$p$、$q$とする($p+q=1$)。$\fbox{23}$
- (a) $p:pq:q$
- (b) $p^2:p^2q^2:q^2$
- (c) $p^2:pq:q^2$
- (d) $p^2:2pq:q^2$
- (e) $p^2:4pq:q^2$
- (f) $p:2pq:q$
- (4) $\fbox{ア}$の法則が成立している設問(3)の植物の集団において、丸形としわ形の種子の出現比が丸形:しわ形=84:16であった。この集団における$\text{R}$、$\text{r}$の遺伝子頻度を正しく示しているものを選びなさい。$\text{R}$、$\text{r}$の遺伝子頻度をそれぞれ$p$、$q$とする。$\fbox{24}$
- (a) $p=0.84$、$q=0.16$
- (b) $p=0.16$、$q=0.84$
- (c) $p=0.6$、$q=0.4$
- (d) $p=0.4$、$q=0.6$
- (e) $p=0.25$、$q=0.75$
- (f) $p=0.75$、$q=0.25$