関西医科大学生物2013年第1問
免疫に関する次の文章を読んで、下の問1~4に答えなさい。
われわれの体には、さまざまな細菌やウイルスなどの異物の侵入から身を守るため、免疫系が存在している。体内に侵入してきた異物はまずアの一種であるイに取り込まれ、分解される。異物の分解産物はイの表面にウとして掲示され、ウを認識したエの一種が刺激物質を出して、同じウを認識するオを活性化させる。活性化されたオは増殖してカとなり、ウに特異的に結合するタンパク質であるキを体液中に放出する。その結果クと呼ばれるキの先端部分がウと結合することにより、有害な異物の働きを阻害する。キが関係するこのような免疫システムをケという。
またキの産生を伴わずエが直接ウを攻撃するような免疫反応系もある。このような免疫をコと呼び、移植した組織片に対するサはその一例である。
一方、免疫反応が過剰に働いて体に害を及ぼすシや、自分の体の一部を異物と認識して攻撃する自己免疫疾患など、免疫系が引き起こす病気も存在する。- 問1 文章中の空らんア~シにもっともよく当てはまる語句を次の語群から選び出し、番号(1~26)で答えなさい。
- (1) アレルギー
- (2) アレルゲン
- (3) ES細胞
- (4) NK細胞
- (5) 可変部
- (6) 記憶細胞
- (7) 拒絶反応
- (8) 結合部
- (9) 血清
- (10) 抗原
- (11) 抗生物質
- (12) 抗体
- (13) 抗体産生細胞
- (14) 細胞性免疫
- (15) 自然免疫
- (16) 触媒反応
- (17) 赤血球
- (18) 体液性免疫
- (19) T細胞
- (20) 定常部
- (21) 白血球
- (22) B細胞
- (23) ペプチド
- (24) マクロファージ
- (25) リンパ球
- (26) ワクチン
- 問2 空らんキのタンパク質は、a)何種類のポリペプチド鎖からできているか、b)合計で何本のポリペプチド鎖からできているか、それぞれ数字で答えなさい。
- 問3 次の細胞の性質を示す文章(A~I)の中で、空らんエに当てはまるものをすべて選び出し、記号(A~I)で答えなさい。
- (A) 胸腺で成熟した細胞である。
- (B) 白血球の一種である。
- (C) 一つの細胞が一種類の免疫グロブリンを産生する。
- (E) 一つの細胞が多種類の免疫グロブリンを産生する。
- (E) 核を持たない。
- (F) 骨髄で成熟した細胞である。
- (G) がん細胞を攻撃する。
- (H) HIVウイルスの標的になる。
- (I) 血液凝固に関係する。
- 問4 上の細胞の性質を示す文章(A~I)の中で、空らんオに当てはまるものをすべて選び出し, 記号(A~I)で答えなさい。