近畿大学の傾向と対策

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全問マークシートの大問5題

文法・語彙3、読解2の計5題で解答総数は50。試験時間は90分で、問題内容に対して余裕がある。

文法・語彙、読解ともにやや難

特に文法・語彙問題において難しい設問がみられる。教科書レベルは完璧にし、よりレベルの高い教材で語彙や慣用表現の知識を増やそう。読解問題には空所補充のみの問題、空所補充、同意表現、内容説明、内容真偽などの総合読解問題とがあり、英文のテーマには自然科学系が選ばれることが多い。また数年前まで会話文が出題されており、今後出題される可能性がある。

分析者:久村

記述式の大問3題

数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列、ベクトル)からの出題。解答のみ答える形式、途中過程も記述する形式、空所補充形式各1題の計3題。試験時間は60分で、問題内容に対して短め。

難易度は標準的、計算力がカギ

広範囲から出題されるが、確率、三角関数、積分法、数列、図形と方程式が頻出傾向にある。難易度はおおむね基本〜標準だが、計算を求める問題が多いので、短い試験時間内で対応できるよう迅速・正確な計算力がカギとなる。難易度、出題パターンが一定しており、似た問題がくり返し出されているので、過去問演習を怠らぬよう。

分析者:松村

記述式の大問3題

物理Ⅰ・Ⅱ(力と運動、電気と磁気)からの出題。試験時間は2科目120分で、問題内容に対して短め。

難易度は標準的、個性的な問題も

求め方や計算過程を記述させる設問が多いので、時間配分に気をつけたい。分野は力学と電磁気を柱としており、年度によっては波動分野が加わる。基本的な問題が多くを占めるが、発展的かつ個性的な問題が出されることがあるが、複雑に見える問題も、条件の単純化や類似問題との関連性を考えることで正解に導ける。記述式の利点を生かし、思考過程をこまめに表して得点をかせごう。

分析者:寺田

記入式の大問3題

化学Ⅰ・Ⅱ(物質の構造と化学平衡)からの出題。試験時間は2科目120分。

難易度は標準〜やや難、理論に重点

ウェイトのおかれている理論分野では、計算過程の記述も求められる計算問題が頻出。難易度はやや高く、大問により有効数字が異なる場合もあるので早合点やミスに気をつけよう。30〜60字の論述問題対策も必要。無機分野は有機分野との融合問題として出されることが多く、気体の発生方法、陽イオンの系統分離などが頻出。大問1題が使われる有機分野からは幅広い範囲で出題がある。

分析者:古牧

記述式の大問4題

生物Ⅰ・Ⅱ(生物現象と物質)からの出題。試験時間は2科目120分で、問題内容に対して短い。

やや難、過去問演習が有効

記述式、短めの論述式を中心に、描図、計算問題などの出題もある。頻出は動物の反応、タンパク質と生物体だが、総合問題も出題されるので幅広くカバーしておくことが必要。ヒト関連の医学的内容の問題も多い。難易度は時間との関係を考えるとやや高いが、問題自体は教科書レベルをマスターできていれば解けるものが中心。繰り返し出題される問題や類似問題があるので、過去問演習は入念に。

分析者:高橋