北里大学化学2013年第3問
次の[1]~[4]の問に答えよ。答は各問の(1)から始まる選択肢の中から選べ。
- [1]鉄に希硫酸を加えると、水素を発生しながら溶け、鉄(Ⅱ)イオンを含む( ア )色の水溶液が得られる。鉄(Ⅱ)イオンは空気中の酸素によって徐々に酸化されて鉄(Ⅲ)イオンになるため、水溶液の色は( イ )色に変化していく。鉄(Ⅲ)イオンを含む( イ )色の水溶液にチオシアン酸カリウム$\text{KSCN}$水溶液を加えると、( ウ )色の溶液になる。空欄( ア )~( ウ )に当てはまるものが順に並んでいるものはどれか。$\fbox{14}$
- (1)淡録、黄褐、血赤
- (2)淡緑、黄褐、褐
- (3)淡緑、黄褐、濃青
- (4)黄掲、淡緑、血赤
- (5)黄褐、淡緑、褐
- (6)黄褐、淡緑、濃青
- [2]硫化鉄(Ⅱ)七水和物(式量278)5.56gを水に溶かして100mLとした水溶液を、しばらく空気中に放置した。放置後の水溶液中の鉄(Ⅱ)イオンの濃度を調べるために、その水溶液10.0mLを硫酸酸性の0.0200mol/L過マンガン酸カリウム水溶液で滴定したところ、17.0mLで終点に達した。硫酸鉄(Ⅱ)七水和物を水に溶かしてから滴定開始までの間に、何%の鉄(Ⅱ)イオンが空気中の酸素により酸化されて鉄(Ⅲ)イオンになったか。ただし、水の蒸発による水溶液の体積変化はないものとし、滴定操作中の酸素による酸化は無視できるものとする。$\fbox{15}$
- (1)1.50
- (2)3.00
- (3)5.00
- (4)15.0
- (5)30.0
- (6)50.0
- (7)70.0
- (8)85.0
- [3]濃硫酸は、二硫化鉄$\text{FeS}_2$を原料として製造することができる。98%の濃硫酸が10kg製造されたとき、何kgの二硫化鉄が使われたか。ただし、二硫化鉄の硫黄はすべて硫酸の生成に使われたものとする。また、硫酸の分子量を98、二硫化鉄の式量を120とする。$\fbox{16}$
- (1)1.5
- (2)3.0
- (3)6.0
- (4)12
- (5)15
- (6)30
- (7)60
- (8)$1.2\times10^2$
- [4]硫化鉄(Ⅱ)に希硫酸を加えると、強い還元性をもつ気体が発生する。この気体を集めて乾操させるのに適切な捕集法と乾燥剤が順に並んでいるものはどれか。$\fbox{17}$
- (1)上方置換、ソーダ石灰
- (2)上方置換、濃硫酸
- (3)上方置換、十酸化四リン
- (4)下方置換、ソーダ石灰
- (5)下方置換、濃硫酸
- (6)下方置換、十酸化四リン