北里大学の傾向と対策

入試過去問の傾向と対策や最新の募集状況をお伝えします

全問マークシートの大問5題

長文読解、文法・語彙問題などの計5題。試験時間は70分。

標準〜やや難、長文読解で苦手意識払拭を

長文読解問題では医学や健康をテーマとした英文が扱われることが多く、解答は空所補充、内容説明、内容真偽などが主。文章がかなり長く速読・速解力が試されるので、普段から医学系の長文を読み込んで慣れておくことが必要。読解、文法・語彙問題ともに難易度は高め。また会話文問題も頻出。設問にクセがあるので、過去問での演習が有効。

分析者:久村

記述式の大問3題

数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cからの出題。試験時間は80分で、問題内容に対してやや短め。

問題に工夫あり、思考力が試される

範囲内から幅広く出題されるが、なかでも微積分法、行列が頻出。解答には空所補充、証明、図示などが求められる。難易度は教科書レベルだが、工夫のこらされた良問が多く、正解への道筋をみつける思考力が試される。この点では過去問演習を徹底したい。また面倒な計算が必要とされる問題もあり、全体的にバランスのとれた問題構成となっている。

分析者:松村

全問マークシートの大問3題

物理Ⅰ・Ⅱからの出題。小問集合形式含む大文3題で、試験時間は2科目100分で、問題量に対して短い。

標準〜やや難、力学が必出

範囲内から幅広く出題されるが、なかでも力学は必出。電磁気、熱力学も頻出。問題の難易度は概ね標準的で一部難問も含まれるが、時間との関係を考えると、標準的な問題を多く正解することを第一義とすることをすすめる。このため、教科書にのっている公式や法則は一通りきっちり頭に入れ、小問ごとにすぐ取り出せるよう練習を積んでおくことが望ましい。

分析者:寺田

全問マークシートの小問25〜30

化学Ⅰ・Ⅱ(「生活と物質」を除く)からの出題で合計25〜30問。試験時間は2科目100分、問題量に対し短め。

難易度は標準的だが時間配分に注意

計算問題、空所補充、文章・語句選択問題など、様々な小問からなる。有機分野からの出題がもっとも多く、構造式の決定、芳香族化合物の推定、異性体などが頻出。理論分野からは、中和滴定、酸化還元滴定、pH、ヘスの法則、期待の法則、平行定数などが頻出。比較的割合の低い無機分野からは、イオンの分離、アンモニアソーダ法など工業的製法、アルカリ金属・アルカリ土類金属元素などが出題される。

分析者:古牧

全問マークシートの大問3題

生物Ⅰ・Ⅱ(生物現象と物質、生物の分類と進化)からの出題。試験時間は2科目100分で、問題量に対してかなり短い。

基本を幅広くおさえた上で実験考察問題対策を

選択問題、実験考察問題、計算問題など。選択問題は選択肢の多さが特徴で、正確で細密な知識を求められる。計算問題も含め概ね難易度は標準的だが、実験考察問題はやや難易度が高く、試験時間内に解くには最短距離での道筋をとれるよう訓練しておく必要がある。頻出分野は生殖・派生、遺伝、動物の反応、タンパク質と生物体、分類・進化など。

分析者:高橋