杏林大学化学2012年第1問

次の文章を読み、問に答えよ。[解答欄$\fbox{ア}$~$\fbox{シ}$]

周期表の中央部分に位置する3から11族の元素を遷移元素という。これらの元素はすべて$\fbox{ア}$元素であるが、$\fbox{イ}$元素のそれとは異なる性質を示す。一般に、$\fbox{イ}$元素では、原子番号の増加とともに最外殻の電子が規則的に増加するため、$\fbox{ウ}$ごとに類似の化学的性質を示す。一方、遷移元素では最外般の電子は( A )から( B )個であるため、原子番号が増加しても化学的性質は変化せず、$\fbox{エ}$で似た化学的性質を示す。

遷移元素のイオンは、通常、他の分子やイオンと結合して$\fbox{オ}$を形成する。(a) 遷移元素のイオンに結合する分子やイオンを$\fbox{カ}$といい、その数は元素の種類によって一定の値に限定されている。$\fbox{カ}$は、遷移元素のイオンに電子対を与え結合を形成する。この結合を$\fbox{キ}$といい、$\fbox{ク}$の一種である。$\fbox{オ}$の例として、$\underline{(\text{b}) \text{Fe}^{2+}の水溶液に\text{KCN}水溶液を十分量を加えた溶液}$中で形成される[ C ]などが挙げられる。

  • 問 1 文章中の空相に最も適切な語をそれぞれの選択肢から選べ。$\fbox{ア}$~$\fbox{ク}$
      $\fbox{ア}$
    • (1) 希ガス
    • (2) ハロゲン
    • (3) 金属
    • (4) 非金属
    • (5) 典型
      $\fbox{イ}$
    • (1) 希ガス
    • (2) ハロゲン
    • (3) 金属
    • (4) 非金属
    • (5) 典型
      $\fbox{ウ}$
    • (1) 原子番号
    • (2) 原子量
    • (3) 中性子数
    • (4) 族
    • (5) 周期
      $\fbox{エ}$
    • (1) 同一周期
    • (2) 同一の族
    • (3) 一つおきの周期
    • (4) 一つおきの族
    • (5) すべての周期と族
      $\fbox{オ}$
    • (1) 配位体
    • (2) 錯分子
    • (3) 錯イオン
    • (4) 錯塩
    • (5) 配位イオン
      $\fbox{カ}$
    • (1) 錯分子
    • (2) 配位体
    • (3) 錯体
    • (4) 配位子
    • (5) 錯イオン対
      $\fbox{キ}$
    • (1) 共有結合
    • (2) 配位結合
    • (3) イオン結合
    • (4) 水素結合
    • (5) 分子間結合
      $\fbox{ク}$
    • (1) 共有結合
    • (2)配位結合
    • (3) イオン結合
    • (4) 水素結合
    • (5) 分子間結合
  • 間 2 空欄( A )( B )に入る数字をマークせよ。$\fbox{ケ}$ 、$\fbox{コ}$
    • ( A ) $\fbox{ケ}$
    • ( B ) $\fbox{コ}$
  • 問 3 下線部aの分子やイオンすべてに共通する性質を以下から選べ。$\fbox{サ}$
    • (1) 水素原子を含む
    • (2) ハロゲン原子を含む
    • (3) 陽イオンである
    • (4) 陰イオンである
    • (5) 非共有電子対をもつ
    • (6) 不対電子をもつ
    • (7) 共有電子対をもつ
    • (8) 単原子分子である
  • 間 4 下線部bの溶液は淡い黄色を呈する。この色を示すのは、溶液中で[ C ]が形成されるからである。[ C ]の名称を選べ。$\fbox{シ}$
    • (1) へキサシアノ鉄(Ⅱ)イオン
    • (2) へキサシアノ鉄(Ⅱ)酸イオン
    • (3) テトラシアノ鉄(Ⅱ)イオン
    • (4) テトラシアノ鉄(Ⅱ)酸イオン
    • (5) へキサアクア鉄(Ⅱ)イオン
    • (6) へキサアクア鉄(Ⅱ)酸イオン
    • (7) テトラアクア鉄(Ⅱ)イオン
    • (8) テトラアクア鉄(Ⅱ)酸イオン