大阪医科大学の傾向と対策

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記述式の大問3題

英文和訳の読解問題2と和文英訳1の計3題。試験時間は2013年度にそれまでの70分から80分に変更された。

難易度高し、複雑な文構造を読み解く

読解問題には、医学・生物学の分野から様々なテーマが選ばれる。見慣れない語彙や語句が多用されているのが特徴で、修飾の多い長々とした1文から正しく本意をつかむために文構造を解きほぐす作業が必要となるため難易度は高いといえる。英作文は、訳元となる日本語に難しい表現が使われることが多く、自分なりに噛み砕いて英文に直すことが求められる。

分析者:久村

記述式の大問5題

数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(統計とコンピュータ、数値計算とコンピュータ除く)・C(統計処理除く)からの出題。試験時間は100分。

難易度は標準〜、センスが問われる問題

必要な知識は教科書レベルのものが多いが、計算力、論証力、数学的センスを要する問題がつくられているので全体的に標準以上の難易度。微積分法、確率は必出で、数列、ベクトルが頻出。また総合力をみるため融合問題も出題される。相当な計算力を必要とされる問題、証明問題など重めな問題が複数配置されているので、くみしやすい問題から片付けていくのが望ましい。

分析者:松村

記述式の大問4題

物理Ⅰ・Ⅱ(原子、電子と物質の性質、原子と原子核を除く)からの出題。大問のうち1つは小問集合形式。試験時間は2科目120分。

基本問題中心に難易に差あり

近年は答えだけを記入する解答方式が続いている。小問集合問題があるため出題範囲が広いので、まずは教科書をすみずみまでマスターすること。なかでも力学と電磁気は必出。問題による難易度の差が大きいので、試験問題を見渡して答えやすい問題から解いてゆくが吉。また、以前は論述や計算過程の記述、描図が求められることもあったので基本的な対策を。

分析者:寺田

記述式の大問4題

化学Ⅰ・Ⅱからの出題。記述・論述・一部選択式。試験時間は2科目120分。

理論中心、細かい知識が問われやや難

理論・有機分野を中心とした出題。理論では、中和滴定、電池、電気分解が頻出。反応速度や化学平衡理論と計算問題が絡んだり、中和滴定、酸化還元滴定や分子量の測定を実験と融合させるなど練られた問題が多い。有機では、有機化合物の構造決定や食品の化学、生命体を構成する物質に関する問題が頻出。無機分野からの出題は少ないが、気体の製法と性質、陽イオン分析と錯イオンなどがみられる。

分析者:古牧

記述式の大問4題

生物Ⅰ・Ⅱからの出題。試験時間は2科目120分。

難易度は標準的、多彩な出題

生物用語の空所補充、計算問題、論述、描図など解答形式は様々。頻出は生殖・発生、動物の反応、遺伝など。計算問題では結果のみを記す形式が多い。論述には字数制限がない。2011年度までは大問のうち1つが複数題からなる論述説明問題となっており、その後はみられないが教科書の重要項目についての論述訓練はしておきたい。実験データの読み取りを求められる問題も出題されている。

分析者:高橋