埼玉医科大学生物2012年第4問
次の問い(問1~10)について、選択肢のうちから適切なものを2つずつ選べ。該当する番号をすべてマークせよ。
- 問1 性決定が雄へテロ型の動物はどれか。$\fbox{62}$
- (1) ミノガ
- (2) カイコガ
- (3) ニワトリ
- (4) トノサマバッタ
- (5) キイロショウジョウバエ
- 問2 細胞小器官について正しいものはどれか。$\fbox{63}$
- (1) 液胞は二重の膜に囲まれている。
- (2) 中心体は植物細胞でも観察される。
- (3) リボソームはゴルジ体の表面に付着している。
- (4) 葉緑体やミトコンドリアには独自のDNAが含まれている。
- (5) 解糖系の反応はミトコンドリアのマトリックスで行われる。
- 問3 酵素について正しいものはどれか。$\fbox{64}$
- (1) 酵素は細胞内でしか働かない。
- (2) 酵素が基質と結合する部位をアロステリック部位という。
- (3) 酵素のなかには補酵素としてビタミンを必要とするものがある。
- (4) フィードバックでは最終生成物が直前の反応段階に影響を与える。
- (5) 酵素濃度が一定の場合、基質濃度が上がると反応速度は一定値に近づく。
- 問4 タンパク質でできている物質はどれか。$\fbox{65}$
- (1) アデニン
- (2) インスリン
- (3) オーキシン
- (4) チロキシン
- (5) ヒストン
- 問5 植物ホルモンとその作用との組合せで正しいものはどれか。$\fbox{66}$
- (1) アブシシン酸-種子の休眠打破
- (2) エチレン-離層形成の促進
- (3) サイトカイニン-細胞分裂の抑制
- (4) ジベレリン-細胞伸長の促進
- (5) フロリゲン-側芽成長の抑制
- 問6 細胞融合とその操作過程について正しいものはどれか。$\fbox{67}$
- (1) プロトプラストは球形になる。
- (2) 細胞融合でできた細胞では核膜は融合しない。
- (3) 動物細胞の場合はセルラーゼで処理する必要がある。
- (4) 細胞融合の方法としてポリエチレングリコール処理がある。
- (5) 細胞融合によりハクサイとキャベツからオレタチという種間雑種ができる。
- 問7 生体防御のしくみについて正しいものはどれか。$\fbox{68}$
- (1) B細胞は抗体を作る。
- (2) B細胞は記憶細胞にならない。
- (3) T細胞はB細胞を活性化する。
- (4) T細胞はリンパ節で分化する。
- (5) 抗体は2本のポリペプチドからなる。
- 問8 ヒトの受容器と適剌激との組合せで正しいものはどれか。$\fbox{69}$
- (1) 前 庭-体の回転
- (2) 痛 点-強い圧力
- (3) 半規管-体の傾き
- (4) 味蕾(味覚芽)-液体中の化学物質
- (5) 網 膜-波長400nm以下の光
- 問9 ハーディ・ワインベルグの法則が成立するための条件として、正しいものはどれか。$\fbox{70}$
- (1) 個体間に自然選択が働いている。
- (2) 集団内で突然変異が高頻度で起こる。
- (3) 個体間に生存力や繁殖力に差がない。
- (4) 集団内で自由な交雑が起こる。
- (5) 他の集団との間で移入や移出が自由に起こる。
- 問10 生物と環境の関係について正しいものはどれか。$\fbox{71}$
- (1) 異種の生物間では相互作用は認められない。
- (2) BOD(生物学的酸素要求量)が高いほど、汚染されていない水である。
- (3) ラウンケルの生活形は、植物を冬芽の高さにより分類したものである。
- (4) 生物が分泌して他の個体に影響を及ぼす物質を、内分泌かく乱物質(環境ホルモン) という。
- (5) 無機的環境が生物の生活に与える効果を作用、生物の生活が結果として環境に与える効果を反作用という。