帝京大学生物2012年第3問

表皮の分化・発生に関する次の文章を読み、以下の問いに答えなさい。
  • 【実験1】 アフリカツメガエルの胞胚中期の(1) 予定外胚葉と予定内胚葉を取り出し、別々に培養した。また、(2) 予定外胚葉と予定内胚葉の細胞塊を接触させて培養した
  • 【実験2】 ニワトリの発生初期胚で、将来羽毛が生じる背中と、鱗(うろこ)が生じるあしの度膚を切り取り、適切な処理を行って表皮と真皮に分離した。(3) そして、背中またはあしの表皮と真皮を、一旦切り離したものを再び結合する再結合、あるいは、切り離したものを入れ替えて結合する交換結合を行い、4つの組み合わせをつくって培養した。(下図参照)
teikyo-2012-biology-3-1
  • 問1 下線部(1)について、別々に培養した予定外胚葉と予定内胚葉は、それぞれどの組織に分化するか。次の(1)~(3)から選び、番号で答えなさい。
    • (1) 皮膚組織
    • (2) 筋組織
    • (3) 消化管上皮組織
  • 問2 下線部(2)について、予定外胚葉と予定内胚葉の細胞塊を接触させて培養すると、予定外胚葉と予定内胚葉は、それぞれどの組織に分化するか。次の(1)~(3)から選び、番号で答えなさい。

    また、このような誘導を何というか。解答用紙の空欄部分に漢字3文字を挿入して答えなさい。

    • (1) 外胚葉性の組織
    • (2) 中胚葉性の組織
    • (3) 内胚葉性の組織
    〔解答欄〕 $\Box\Box \Box $誘導
  • 問3 下線部(3)にある再結合あるいは交換結合実験について. 適切な文を次の(1)~(4)からすべて選び、番号で答えなさい。
    • (1) 背中の表皮と真皮を再結合して培養すると羽毛が生じる。
    • (2) 背中の表皮とあしの真皮を交換して培養すると羽毛が生じる。
    • (3) あしの表皮と背中の真皮を交換して培養すると鱗が生じる。
    • (4) あしの表皮とあしの真皮を再結合して培養すると鱗が生じる。
  • 問4 下線部(3)の実験結果から、皮膚の分化を決定するのはどこであるとわかるか。次の(1)~(3)から選び、番号で答えなさい。また、このようにまわりの細胞にはたらきかけてその分化を引き起こすはたらきをもつ胚の特定の部位を何というか。解答用紙の空機1部分に漢字2文字を挿人して答えなさい。
    • (1) 外胚葉性の組織
    • (2) 中胚葉性の組織
    • (3) 内胚葉性の組織
    〔解答欄〕 $\Box\Box$体
  • 問5 下線部(3)にある交換結合実験を発生後期の胚を用いて行うと、背中の表皮とあしの表皮は、それぞれ何に分化するか。次の(1)~(3)から選び、番号で答えなさい。
    • (1) 羽毛
    • (2) 鱗
    • (3) 羽毛と鱗
  • 問6 ニワトリの砂のうになる予定の上皮(内胚葉)を前胃の間充織(中胚葉) と組み合わせて培養すると、砂のうになる予定の上皮は何に分化するか。次の(1)~(3)から選び. 番号で答えなさい。
    • (1) 砂のう
    • (2) 前胃
    • (3) 砂のうと前胃