東邦大学の傾向と対策
入試過去問の傾向と対策や最新の募集状況をお伝えします
全問マークシートの大問5題
2012年より読解3、文法・語彙2の計5問となった。試験時間は90分で、問題量に対してかなり短い。
難易度高し、長文読解対策を
読解の英文では医学・生物学の専門的な長文が扱われることが多く、難易度の高い語彙が語注なしに使われているなかで文の内容を問う設問が多いので、わからない単語に惑わされずに文意をつかめるよう高難度の問題集で練習をつんでおこう。過去問演習も有効だ。文法・語彙問題では、誤り指摘や空所補充が出題される。また文整序、段落整序問題が出されることもある。
全問マークシートの小問15題
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cから出題。試験時間は90分で、問題量に対してかなり短い。
難易度は標準的、素早い解答能力が求められる
幅広い出題範囲内からまんべんなく出題されるが、微積分法に多くのウェイトが占められる。難易度は高くないが、短い時間内で適切な公式や定理を駆使するためには教科書や標準的な受験参考書に乗っている内容をきちんと理解し使えるように練習をつんでおく必要がある。また、マークシート方式のため、唯一の解答を導ける正確な計算力も求められる。
全問マークシートの合計25問
物理Ⅰ・Ⅱからの出題。試験時間は2科目120分で、問題量に対してかなり短い。
難易度は低いが時間との戦い
2012年度は、全問のうち半数以上が力学・電磁気についての問題であった。問題レベルは基本的なものが多いが、面倒な文字計算や複数選択問題など注意を要する問題もあり、すばやく確実に解いていくためには多くの問題演習によって知識を定着させることが必要となる。また交流回路やレンズなど、入試問題としては珍しい分野の出題もみられる。
全問マークシートの大問3題
化学Ⅰ・Ⅱからの出題で、大問1つは小問集合形式。試験時間は2科目120分。
難易度は基本〜標準、理論を重視
範囲内からまんべんなく出題があるが、全体的に理論のウェイトが高い。基本的な問題が多いので、教科書の内容は確実にマスターし、理論についてはやや難しい問題集をこなしておこう。物質量の計算、気体の法則、濃度、電離平衡など、計算問題に重点的にあたろう。有機では合成法と官能基の性質、元素分析、無機では気体の発生方法や性質、金属とイオンの反応などが頻出。
全問マークシートの大問5題
生物Ⅰ・Ⅱからの出題。試験時間は2科目120分で、問題数に対してやや短め。
医学部らしく、タンパク質と生物体、動物の反応、生殖・発生、遺伝などからの出題が目立つ。分類・進化、生物の集団からも毎年のように出題されるほか、実験考察問題も頻出。遺伝分野では計算問題を重点的にケアしたい。難易度は標準的だが、考えさせる問題が多く、知識だけで解ける問題は素早く解くことを心がけないと時間に追われる感覚になるかもしれない。