東京女子医科大学の傾向と対策

入試過去問の傾向と対策や最新の募集状況をお伝えします

マークシート・記述式の大問3〜4題

おもにマークシートの選択式、一部記述式の大問4題。全ての設問が英文。試験時間は60分で、問題量に対して短め。

難易度は標準的、長文速読の訓練を

読解問題3題と会話文1題の構成が例年続いている。グラフや図を用いた設問が複数出題されることがあるのが特徴的。難易度は標準的だが、短い時間で長文読解を3題こなすために速読や内容把握の訓練を積もう。英文のテーマは医療や地球環境など。読解問題内で自由英作文が出題されることも多い。会話文は必ず出題されるので、様々な会話パターンを知っておくこと。

分析者:久村

全問記述式の大問4題

数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A(集合と論理、場合の数と確率)・B(数列、ベクトル)・C(行列とその応用、式と曲線)からの出題。試験時間は60分。

基礎〜標準からやや難化傾向、確実な記述力を

頻出は微積分法を筆頭に、数列、三角関数、場合の数、確率など。グラフの図示問題が出題されることもある。教科書の理解で解けるものがほとんどだが、工夫や考察を要する問題も含まれる。全問記述式のため、証明問題など、減点のない正確な記述力を身につける訓練をしよう。そのほか、複雑な計算問題で時間をとられぬよう、計算力も養おう。

分析者:松村

記述式の大問3題

物理Ⅰ・Ⅱからの出題。試験時間は2科目120分。

標準〜やや難、記述力増強を

力学と電磁気分野が必出。途中の思考過程まで記述を求められる問題、描図、論述、証明など、体力を要する問題が並ぶので、それぞれについて要領よく解答できるよう訓練したい。教科書レベルの問題が中心だが、完答の難しい難問も。工夫された難易度の高い問題も、設問の状況設定などを読み込みヒントを見つけて解答に結びつけたい。

分析者:寺田

マークシート・記述式の大問5題

化学Ⅰ・Ⅱからの出題。総合問題と大問4つの計5題。試験時間は2科目120分で、問題量に対してかなり短い。

難易度は標準的、時間内での正答率がカギ

理論・有機分野からの出題が目立つ。理論からは気体の法則、電気分解、中和滴定、pHの計算、酸化還元滴定、ルシャトリエの原理などが、有機からは構造決定、有機化合物の識別、構造と性質、天然高分子化合物、合成高分子化合物などが頻出。無機からは窒素、硫黄、ハロゲン、カルシウムなどの元素別各論、陽イオンなど。標準的な問題ばかりなので、時間内に多く問題をこなせるスピードが求められる。

分析者:古牧

マークシート・記述式の大問3〜9題

生物Ⅰ・Ⅱからの出題。試験時間は2科目120分で、問題内容に対して短め。

難易度は標準的、多様な問題に対応を

問題数には近年ばらつきがあるので、試験当日に動揺しないよう様々な備えをしておくことが必要。ただ、問題数が少ない場合には描図や複雑な計算、論述が扱われるためいずれにせよボリュームがあり、時間的には厳しい。図形は教科書の代表的なものをおさえ、計算問題では腎臓の再吸収率、遺伝などを重点的に学習しよう。実験考察問題も頻出。

分析者:高橋