愛知医科大学物理2013年第2問
- 問1.次の文を読み、下の(1)~(4)について答えよ。
図1のように、焦点距離$f$の薄い凸レンズの中心を$\text{O}$として、レンズの左側、距離$x(x\gt f)$の位置に、光軸に対して垂直に物体$\text{PQ}$を置く。このとき、レンズの右側、距離$y$の位置にある光軸に垂直なスクリーン上に物体$\text{PQ}$の像ができた。ここでの$x$、$y$、$z$の関係式は$\fbox{1}$で表される。凹レンズに$\fbox{1}$の式を適用するには、物体がレンズの前面(左側)にあるときの$x$の符号を正、像がレンズの前面にあるときの$y$の符号を$\fbox{a}$、焦点距離$f$の符号を$\fbox{b}$とすればよい。
凸レンズでは物体が焦点の外側$(x\gt f)$にあるときにできる像は$\fbox{A}$、焦点の内側$(x\lt f)$にあるときにできる像は$\fbox{B}$、凹レンズでは物体が焦点の外側にあるときにできる像は$\fbox{C}$、焦点の内側にあるときにできる像は$\fbox{D}$となる。
- (1) 文中の$\fbox{1}$にあてはまる式を書け。
- (2) 文中の$\fbox{a}$、$\fbox{b}$の組合せとして適切なものを、表1の(ア)~(エ)の中から1つ選び、記号で答えよ。
表1 (2) (a) (b) (ア) 正 正 (イ) 正 負 (ウ) 負 正 (エ) 負 負 - (3) 文中の$\fbox{A}$、$\fbox{B}$の組合せとして適切なものを、表2の(ア)~(ク)の中から1つ選び、記号で答えよ。
- (4) 文中の$\fbox{C}$、$\fbox{D}$の組合せとして適切なものを、表2の(ア)~(ク)の中から1つ選び、記号で答えよ。
表2 (3) (A) (B) (4) (C) (D) (ア) 正立虚像 正立実像 (イ) 正立虚像 倒立実像 (ウ) 正立虚像 正立虚像 (エ) 正立虚像 倒立虚像 (オ) 倒立実像 正立実像 (カ) 倒立実像 正立虚像 (キ) 倒立実像 正立虚像 (ク) 倒立実像 倒立虚像
図2のように、焦点距離24cmの十分大きな薄い凸レンズを光軸が水平になるように置き、光軸上でレンズの中心$\text{O}$の左側、36cmの位置に点光源を置いたところ、光軸に垂直なスクリーン上に点光源の像ができた。次の問いに答えよ。ただし、速度と変位については鉛直上向きを正とする。
問2.レンズの中心からスクリーンまでの距離を求めよ。- 問3.図2の状態から、点光源を鉛直上方に0.50cm/sの一定の速度で2.0cm移動させた。スクリーン上での点光源の像について、次の量を求めよ。
- (1) 移動中の速度
- (2) 変位
- 問4.図2の状態から、レンズを鉛直上方に0.50cm/sの一定の速度で2.0cm移動させた。スクリーン上での点光源の像について、次の量を求めよ。
- (1) 移動中の速度
- (2) 変位
- 問5.図2の状態から、点光源を光軸に沿って移動させてスクリーンからの距離を150 cmにしたところ、点光源の像はぼやけた。そこで、レンズを点光源に向かってある距離だけ平行に移動させたところ、再びスクリーン上に像ができた。
- (1) このときのレンズの中心から点光源までの距離を求めよ。
- (2) このとき、点光源の位置に長さ2.0cmの物体を鉛直に置いた。スクリーン上での物体の像の長さを求めよ。