獨協医科大学生物2012年第3問

マウスの毛色の遺伝に関する次の文を読み、下の問1~7に答えなさい。〔解答番号$\fbox{1}$~$\fbox{7}$〕

マウスの毛色を決定する代表的な遺伝子として、A-a・B-b・C-cの3種類の対立遺伝子がある。これらはそれぞれ異なる常染色体上に存在しており、A・B・Cの各遺伝子はそれぞれa・b・cの各遺伝子に対して完全に優性であることがわかっている。さらに各遺伝子の働きについても、次のようなことがわかっているものとする。Cはチロシナーゼ(色素合成に関わる酵素)をつくるが、cはチロシナーゼをつくらないので、Cがあればマウスの毛色は有色となるが、なければ白色(アルビノ)となる。Aとaは1本の毛の中での色素分布を決めており、Aがあれば色素分布が粗になり、なければ色素分布が密になる。さらに、Bとbは色素の色調を決めており、Bがあれば黒色色素をつくり、なければ褐色色素をつくる。このため、毛色が有色であるマウスについては〔AB〕だと野ネズミ色に、〔Ab〕だと薄茶色に、〔aB〕だと黒色に、そして〔ab〕だとチョコレート色になる。毛色の異なる純系系統のマウスを用いて、次の実験1~3を行い、さらに実験4を考案した。

  • 実験1 黒色のマウスとチョコレート色のマウスとを交雑したところ、(ア)F1の毛色はすべて黒色であった。このF1どうしを交雑したところ、(イ)F2の毛色には黒色とチョコレート色が3:1の分離比で現れた
  • 実験2 薄茶色のマウスと黒色のマウスとを交雑したところ、F1の毛色はすべて$\fbox{ウ}$であった。このF1どうしを交雑したところ、F2の毛色には$\fbox{エ}$が$\fbox{オ}$の分離比で現れた。
  • 実験3 白色のマウスとチョコレート色のマウスとを交雑したところ、F1の毛色がすべて薄茶色であった。このことから、この交雑に用いた白色のマウスの遺伝子型は$\fbox{カ}$であったとわかるので、このF1どうしを交雑すると、F2の毛色には$\fbox{キ}$が$\fbox{ク}$の分離比で現れると予測できる。
  • 実験4 実験3で生じるF2どうしを交雑して遺伝子型がaabbccであるマウスを得たい。そこで、(ケ)毛色が$\fbox{コ}$の雌個体と毛色が$\fbox{サ}$の雄個体とを交雑して、生じる次世代のマウスの中で毛色が白色の個体を選び出すことにした。
  • 問1 実験1の下線部アとイの結果がそれぞれあてはまるメンデルの法則の組合せとして最も適当なものはどれか。次の(1)~(4)のうちから一つ選びなさい。$\fbox{1}$
    • (1) 独立の法則 分離の法則
      (2) 分離の法則 優性の法則
      (3) 優性の法則 分離の法則
      (4) 優性の法則 独立の法則
  • 問2 実験2の$\fbox{ウ}$の毛色として最も適当なものはどれか。次の(1)~(5)のうちから一つ選びなさい。$\fbox{2}$
    • (1) 野ネズミ色
    • (2) 薄茶色
    • (3) 黒色
    • (4) チョコレート色
    • (5) 白色
  • 問3 実験2の$\fbox{エ}$の毛色と$\fbox{オ}$の分離比の組合せとして最も適当なものはどれか。下の(1)~(8)のうちから一つ選びなさい。ただし、$\fbox{エ}$については解答群1の、$\fbox{オ}$については解答群2の番号が示してある。$\fbox{3}$
    • 解答群1
      • (a) 野ネズミ色と黒色
      • (b) 黒色とチョコレート色
      • (c) 薄茶色と黒色
      • (d) 野ネズミ色と薄茶色と白色
      • (e) 野ネズミ色と黒色と白色
      • (f) 薄茶色と黒色と白色
      • (g) 薄茶色とチョコレート色と白色
      • (h) 野ネズミ色と薄茶色と黒色とチョコレート色
    • 解答群2
      • (a) 1:1
      • (b) 3:1
      • (c) 1:1:2
      • (d) 1:1:1:1
      • (e) 9:7
      • (f) 9:3:4
      • (g) 12:3:1
      • (h) 9:3:3:1
    • エ オ 
      (1) (a)(a)
      (2) (b)(e)
      (3) (d)(f)
      (4) (e)(g)
      (5) (f)(c)
      (6) (g)(f)
      (7) (h)(d)
      (8) (h)(h)
  • 問4 実験3の$\fbox{カ}$にあてはまる遺伝子型として最も適当なものはどれか。次の(1)~(5)のうちから一つ選びなさい。$\fbox{4}$
    • (1) AABBcc
    • (2) AAbbCC
    • (3) AAbbcc
    • (4) aaBBcc
    • (5) aabbcc
  • 問5 実験3の$\fbox{キ}$の毛色と$\fbox{ク}$の分離比の組合せとして最も適当なものはどれか。次の(1)~(8)のうちから一つ選びなさい。ただし、$\fbox{キ}$については問3の解答群1の、$\fbox{ク}$については解答群2の番号が示してある。
    • キ ク 
      (1) (c)(b)
      (2) (d)(g)
      (3) (f)(c)
      (4) (f)(f)
      (5) (f)(g)
      (6) (g)(f)
      (7) (g)(g)
      (8) (h)(h)
  • 問6 実験4の$\fbox{コ}$と$\fbox{サ}$の毛色の組合せとして最も適当なものはどれか。次の(1)~(6)のうちから一つ選びなさい。$\fbox{6}$
    • (1) 薄茶色薄茶色
      (2) 薄茶色チョコレート色
      (3) 薄茶色白色
      (4) チョコレート色 チョコレート色
      (5) チョコレート色 白色
      (6) 白色白色
  • 問7 実験4の下線部ケの交雑の組合せ全体の中で、毛色が白色の個体を生じる親の組合せの割合として最も適当なものはどれか。次の(1)~(8)のうちから一つ選びなさい。$\fbox{7}$
    • (1) $\dfrac{1}{16}$
    • (2) $\dfrac{3}{16}$
    • (3) $\dfrac{1}{9}$
    • (4) $\dfrac{4}{9}$
    • (5) $\dfrac{1}{3}$
    • (6) $\dfrac{2}{3}$
    • (7) $\dfrac{1}{2}$
    • (8) 1