岩手医科大学生物2012年第3問

つぎの文を読み、(1)~(3)には{ }の中から最も適するものを1つ選び記号で答え、(4)、(5)には数値で答えなさい。
ある生物の個体AとBの間にC、D、E、Fの実子がいる。この家系には、伴性遺伝をするある特徴的な性質がみられる。この性質の原因となる対立遣伝子があるのは、2種類の性染色体のうち雌雄に共通にみられる方の性染色体上である(たとえば、XY型の性決定様式であればX染色体上)。性染色体が2種類ある方の性(XY型でいえば、XYであらわされる性)では、その対立遺伝子をもっていれば必ずその性質があらわれ、逆の性(XY型でいえば、XXであらわされる性)では、その対立遺伝子が両方の性染色体上になければあらわれない。A、C、EとB、D、Fはそれぞれ同じ性である。A、C、Dにはこの性質があらわれており、Eにはあらわれておらず、B、Fについては情報が無いためわからない。この性質およびこの対立遣伝子をもっているかどうかは、受精、発生、生存などに影響せず、またこの対立遺伝子が、突然変異によって消失する可能性および新たに生じる可能性は低いので無視できるものとする。
  • (1) この生物がヒトである場合、Aの性は{a. 男性である、b. 女性である、c. 男性か女性か判断できない}。
  • (2) この生物がキイロショウジョウバエである場合、Aの性は{a. 雄である、b. 雌である、c. 雄か雌か判断できない}。
  • (3) この生物がニワトリである場合、Aの性は{a. 雄である、b. 雌である、c. 雄か雌か判断できない}。
  • (4) この生物がキイロショウジョウバエの場合、Fと、ある異性(この性質の原因となる対立遺伝子をもっていない)との間に生まれた雄が、この性質をもっている確率は何%か。Fがもちうる遣伝子型をすべて考慮して求めなさい。
  • (5) (4)の問いをキイロショウジョウバエではなくニワトリの場合として答えなさい。