近畿大学生物2013年第1問

次の文章を読んで下の問いに答えよ。
バイオテクノロジーでは、特定の塩基配列を持つDNAを増幅させて多量に得る方法があり、次のような手順で進める。
  • (1) 増幅したい塩基配列を含むDNAの水溶液を用意する。
  • (2) DNAの複製を開始させる部分の端と$\fbox{ア}$な塩基配列を持った、短いDNAを加える。この短いDNAは、ヌクレオチドを連結させる起点となる。
  • (3) $\text{A}$、$\text{T}$、$\text{G}$、$\text{C}$の塩基を含む4種類のヌクレオチドと$\fbox{イ}$を加える。
  • (4) 約90℃に加熱し、約3分間保つ。
  • (5) 約60℃に温度を下げ、約30秒間保つ。
  • (6) 約70℃に加熱し、約1分間保つ。
  • (7) (4)~(6)を繰り返す。
  • (8) 反応後、目的としたDNAが増幅しているかを、$\fbox{ウ}$によって反応産物の長さを調べることで確認する。
  • 問1.文章中の$\fbox{ア}$~$\fbox{ウ}$に入る最も適切な語句を解答欄に記入せよ。
  • 問2.この文章で述べられているDNAを増幅させる方法を、何法と呼ぶか。10字以内で答えよ。
  • 問3.(4)の操作をするとDNAにどのような変化が生じるか。またそれはなぜか。それぞれ40字以内で答えよ。
  • 問4.(5)の操作をするとどのようなことが生じるか。35字以内で答えよ。
  • 問5.(6)の操作をするとどのようなことが生じるか。20字以内で答えよ。
  • 問6.(3)で加える$\fbox{イ}$は、実験の性質上ある特殊な性質を持っていなければならない。その性質とは何か。25字以内で答えよ。
  • 問7.目的のDNAが増幅しているかを、$\fbox{ウ}$よりもさらに確実に検証する方法には何があるか。20字以内で答えよ。
  • 問8.この文章で述べられている方法を医学・医療に応用する例を20字以内で答えよ。