近畿大学生物2013年第2問
次の文章を読んで下の問いに答えよ。
種子植物のからだをつくる根・茎・葉などの器官は、ア種類の組織系からできている。そのうちの一つであるイ系には、死んだ細胞が互いに縦方向につながり、細胞間の仕切りもなくなったウがあり、根から吸収した水や無機塩類を他の器官に運ぶ通路となっている。イの中でウが集まった領域をエと呼ぶ。種子植物のからだの表面はふつう、オ層のカ細胞によって囲まれている。一般にカ細胞は、細胞小器官の一つであるキを持たず、(1)外表面にはクチクラ層が発達している。また、からだの表面には気孔があり、(2)ク_細胞がこれを取り囲んでいる。
植物ホルモンの1種である(3)ケ_の濃度が高まると、ク細胞内の浸透圧の低下を促し、膨圧がコするので、気孔はサ。また、同じく植物ホルモンであるシは、ク細胞内の浸透圧の上昇を促すので、膨圧がスなることによって、気孔がセ。
- 問1.文章中のア~セに入る、最も適切な語句または数字を解答欄に記入せよ。
- 問2.下線部(1)について、クチクラ層にはどのような働きがあるか。25字以内で答えよ。
- 問3.下線部(2)のク細胞に関する説明で、誤っているのはどれか。次のa~eから2つ選び、記号で答えよ。
- a.細胞内には葉緑体が見られる
- b.気孔を取り囲むように配置された、4個の細胞である
- c.一般には、葉の裏側に多く存在する
- d.吸水して細胞内の膨圧が高まると、気孔に面する内側よりも外側の細胞壁が伸長する
- e.細胞間のすき間は、水蒸気の通路であり、酸素や二酸化炭素の通路は別にある
- 問4.下線都(3)について、植物体がどのような状態になるとケの濃度が高くなるのか。10字以内で答えよ。