北里大学化学2013年第2問
次の[1]~[3]の問に答えよ。答は各問の(1)から始まる選択肢の中から選べ。
- [1]物質の溶解に関する次の記述のうちから、誤っているものを2つ選べ。$\fbox{9}$
- a.硫酸銅(Ⅱ)$\text{CuSO}_4$の飽和水溶液に硫酸銅(Ⅱ)無水塩を加えると、硫酸銅(Ⅱ)五水和物$\text{CuSO}_4・5\text{H}_2\text{O}$の結晶が生じる。
- b.硫酸銅(Ⅱ)の水への溶解度は、希硫酸への溶解度より大きい。
- c.イオン結晶はベンゼンのような無極性分子の溶媒には溶けにくい。
- d.グルコースが水に溶けやすいのは、水溶液中で電離するからである。
- e.溶解にともなって吸熱する物買の溶解度は、温度を上げると減少する。
- (1)a、b
- (2)a、c
- (3)a、d
- (4)a、e
- (5)b、c
- (6)b、d
- (7)b、e
- (8)c、d
- (9)c、e
- (10)d、e
- [2]ある固体の純物質のモル質量を$M$〔g/mol〕、水に対する溶解度を$x$、飽和水溶波の密度を$d$〔g/cm3〕とすると、この純物質の飽和水溶被のモル濃度〔mol/L〕を表す式はどれか。なお、固体の水に対する溶解度は、水100gに溶ける溶質の質量〔g〕の最大値で表すものとする。$\fbox{10}$
- (1)$\dfrac{10x}{dM}$
- (2)$\dfrac{10dx}{M}$
- (3)$\dfrac{1000x}{(100+x)dM}$
- (4)$\dfrac{1000dx}{(100+x)M}$
- (5)$\dfrac{1000(100+x)}{dxM}$
- (6)$\dfrac{1000d(100+x)}{xM}$
- [3]水100gに硫酸銅(Ⅱ)五水和物45.0gを溶かした80℃の溶液Aがある。この溶液Aに関する(1)~(3)の問に答えよ。ただし、硫酸銅(Ⅱ)無水塩の式量を160、水の分子量を18.0とする。また、80℃での硫酸銅(Ⅱ)の溶解度を56.0とする。
- (1)80℃で、溶液Aには硫酸銅(Ⅱ)無水塩をさらに何gまで溶かすことができるか。最も近い値を選べ。$\fbox{11}$
- (1)11.0
- (2)25.1
- (3)36.2
- (4)43.3
- (5)52.4
- (6)56.0
- (7)65.1
- (8)82.7
- (2)溶液Aの温度を80℃に保ったまま水を蒸発させていくと、溶液の質量が何gになったときに飽和水溶液となるか。最も近い値を選べ。$\fbox{12}$
- (1)19.6
- (2)35.5
- (3)51.4
- (4)64.8
- (5)80.2
- (6)95.3
- (7)$1.10\times10^2$
- (8)$1.25\times10^2$
- (3)80℃の溶液Aを冷やしていくと、溶液の温度が何℃になったときに飽和水溶液となるか。右図の硫酸銅(Ⅱ)の溶解度曲線と、下表の各温度における溶解度を参考にして、最も近い温度を選べ。$\fbox{13}$
温度〔℃〕 0 10 20 30 40 50 60 溶解度
〔g/水100g〕14.0 17.0 20.2 24.1 28.7 33.9 39.9 - (1)10
- (2)20
- (3)30
- (4)40
- (5)50
- (6)60
- (1)80℃で、溶液Aには硫酸銅(Ⅱ)無水塩をさらに何gまで溶かすことができるか。最も近い値を選べ。$\fbox{11}$