久留米大学生物2012年第3問
次の$[~\text{I}~]$、$[~\text{I}\hspace{-.1em}\text{I}~]$について答えよ。
- $[~\text{I}~]$同じ場所に生活する異なる種類の個体群は、全体として一定のまとまりをつくっている。このような生物の集団を( 1 )という。これと、それを取り巻いている大気、水、土壌などの無機的環境を一体としてとらえたものを( 2 )という。( 1 )は( 3 )、( 4 )、( 5 )の3つのグループに分けられる。( 3 )は、( 6 )を行い、環境中の無機物から生物に有用な有機物を合成する。( 4 )は、自らは有機物を合成せず西として他の生物を摂取する。( 5 )は他の生物の遺体や排出物中に含まれる有機物から( 7 )を産生し環境中に戻す。
植物の( 1 )は特に植物群落(群落)とよばれる。群落の中で最も占有面積の広い種は( 8 )とよばれる。ある場所に存在する群落は、長い時間をかけて(a)次々に別の群落に変化し、やがて(b)長期間安定した状態に なる。- 問1. 文中の( 1 )~( 8 )の中に適切な語句を記入せよ。
- 問2. 下線(a)のこの変化は何とよばれるか。
- 問3. 下線(b)の安定な状態は何とよばれるか。
- 問4. 図2は本州中部以南の例として、植物群落の変化を示している。図中のAとBの名称を答えよ。
- $[~\text{I}\hspace{-.1em}\text{I}~]$少数個体から生物を飼育すると一般に個体数が増えていく。個体数が増えていくようすを示す曲線を個体群の( 1 )という。(a)これは密度の上限値をもつS字状の曲線を示す。密度の上限値は( 2 )とよばれる。
生物の個体群の密度効果が生物の形態や行動に現れることがある。トノサマバッタを採集して産卵させ、低密度で飼育すると、( 3 )相とよばれるバッタになる。高密度で飼育すると( 4 )相とよばれるバッタとなる。これらは、(b)形態と行動において大きく異なる特徴をもつ。個体群密度による形態や行動の変異は( 5 )とよばれる。- 問5. ( 1 )~( 5 )の中に適切な語句を記入せよ。
- 問6. 下線部(a)に示されているように上限値をもつ理由を30字以内で記せ。
- 問7. 下線部(b)において、高い個体群密度と低い個体群密度で見られるバッタの体色、脚の長さ、行動のそれぞれの特徴を記せ。