杏林大学物理2013年第4問
四角にあてはまる最も適当なものを対応する解答群の中から一つずつ選べ。

図のように、鉛直下向きで磁束密度の大きさがB[T]の一様な磁場中に、2本の平行な導体のレールが傾斜角θの斜面に沿って固定されている。レールは十分長く、その間隔はl[m]である。レールの上に質量m[kg]の導体棒PQをレールと直交する向きにのせる。導体棒はこの向きを保ったままレールの上を運動するものとする。レールの下端には、スイッチSで切り替えができる、電圧E[V]の直流電源と抵抗値R[Ω]が可変な抵抗からなる回路が接続されている。可変抵抗以外の導体部分の抵抗および電源の内部抵抗は無視できるものとする。重力加速度の大きさをg[m/s2]とする。
- (1) 以下では導体棒PQとレールの間の摩擦力は無視できるとする。
- (a) スイッチSをaにつなぎ、導体棒にPからQの向きの電流I[A]を流す。このとき、棒PQが磁場から受ける力の大きさはア[N]である。また、棒PQがレールから受ける垂直抗力の大きさはイ[N]である、棒PQが速さv[m/s]で動いているとすると、回路に生じる誘導起電力の大きさはウ[V]となる。
- (b) スイッチSをaにつなぎ、棒PQを手で押さえて抵抗値Rを調節すると、R=エ[Ω]のとき、手を離しても棒PQは静止したままであった。抵抗値をR(<エ)に固定した後、棒PQから静かに手を離すと棒は斜面を上昇した。棒の速さがv[m/s]のとき、回路を流れる電流の大きさはI=オ[A]である。じゅうぶんに時間がたつと棒の速さは一定の値カ[m/s]となる。
- アの解答群
- (1) IBl
- (2) IBlsinθ
- (3) IBlcosθ
- (4) IBltanθ
- イの解答群
- (1) mg+IBl
- (2) mgsinθ+IBlcosθ
- (3) mgcosθ+IBlcosθ
- (4) mgcosθ+IBlsinθ
- (5) mgsinθ+IBlsinθ
- (6) mg−IBl
- (7) mgsinθ−IBlcosθ
- (8) mgcosθ−IBlcosθ
- (9) mgcosθ−IBlsinθ
- (0) mgsinθ−IBlsinθ
- ウの解答群
- (1) Bv
- (2) Bvsinθ
- (3) Bvcosθ
- (4) Bvtanθ
- (5) Blv
- (6) Blvsinθ
- (7) Blvcosθ
- (8) Blvtanθ
- エの解答群
- (1) EBlmg
- (2) EBltanθmg
- (3) EBlmgtanθ
- (4) EBlmgsinθ
- (5) EBlmgcosθ
- (6) EBlsinθmg
- (7) EBlcosθmg
- オの解答群
- (1) ER
- (2) E+BlvR
- (3) E−BlvR
- (4) E+BlvsinθR
- (5) E−BlvsinθR
- (6) E+BlvcosθR
- (7) E−BlvcosθR
- (8) BlvsinθR
- カの解答群
- (1) EBl−mgR(Bl)2
- (2) EBl−mgRsinθ(Bl)2
- (3) EBl−mgRcosθ(Bl)2
- (4) EBlsinθ−mgRcosθ(Bl)2cosθ
- (5) EBlsinθ+mgRcosθ(Blcosθ)2
- (6) EBlsinθ−mgRcosθ(Blcosθ)2
- (7) EBlcosθ−mgRsinθ(Bl)2cosθ
- (8) EBlcosθ+mgRsinθ(Blcosθ)2
- (9) EBlcosθ−mgRsinθ(Blcosθ)2
- (2) 以下では導体棒PQとレールの間の動摩擦係数をμとする。ただし、μ<tanθ<1μとする。
スイッチSをbにつなぎ、棒PQから静かに手を離すと、棒は斜面を下降し始めた。じゅうぶんに時間がたつと棒の速さは一定の値キ[m/s]となる。- キの解答群
- (1) mgR(sinθ−μcosθ)(Bl)2cosθ(cosθ−μsinθ)
- (2) mgR(sinθ+μcosθ)(Bl)2cosθ(cosθ−μsinθ)
- (3) mgR(sinθ−μcosθ)(Bl)2cosθ(cosθ+μsinθ)
- (4) mgR(sinθ+μcosθ)(Bl)2cosθ(cosθ+μsinθ)
- (5) mgR(cosθ−μsinθ)(Bl)2cosθ(sinθ−μcosθ)
- (6) mgR(cosθ+μsinθ)(Bl)2cosθ(sinθ−μcosθ)
- (7) mgR(cosθ−μsinθ)(Bl)2cosθ(sinθ+μcosθ)
- (8) mgR(cosθ+μsinθ)(Bl)2cosθ(sinθ+μcosθ)
- キの解答群