大阪医科大学生物2013年第2問

化学物質としてのDNAは、1869年スイスの( 1 )によって傷口をおおう包帯についている膿に含まれた白血球の核から、タンパク質とは異なる物質として発見された。1928年グリフィスによってa形質転換という現象が発見されてその後、その原因となる物質がDNAであることが確かめられた。これらの結果からDNAが遺伝子の化学的本体であることが明らかになった。そして1953年ワトソンとクリックはDNAの( 2 )構造を提唱した。真核細胞では、DNAは通常( 3 )というタンバク質に巻きついて繊維状の構造体を形成して間期には核全体に分散している。( 4 )期になると、繊維状の構造体はさらに折りたたまれて棒状の( 5 )になる。ヒトの体細胞の( 5 )の数は( 6 )である。bヒトゲノムの塩基配列はすでに解読されている。その結果、個人ごとに塩基配列の異なる部分がたくさんあることがわかった。また、DNAは核だけではなく、細胞小器官であるミトコンドリアや( 7 )にも存在することがわかっている。以下の設問に答えよ。

  • 問1 ( 1 )~( 7 )の空欄に適切な語句を入れよ。
  • 問2 DNAを構成するヌクレオチドの3つの要素の名称をあげよ。
  • 問3 間期にはDNA量の変化に関わる重要な期が含まれる。その期の名称をあげよ。(略号可)
  • 問4 下線部aについて、グリフィスが得た実験結果を「肺炎双球菌」、「R型」、「S型」、「病原性」という語句を全て用いて説明せよ。
  • 問5 ハーシーとチェイスは、大腸菌にバクテリオファージ(ファージ)を感染させて、どのような実験結果を得たか。
  • 問6 下線部bが医療に利用されている例を1つあげよ。