大阪医科大学化学2012年第4問
ある物質が$\fbox{ア}$と化合したり$\fbox{イ}$を失ったりするとその物質は酸化されたといい、一方ある物質が$\fbox{イ}$と化合したり$\fbox{ア}$を失ったりするとその物質は還元されたという。酸化還元を電子の授受で考えると、ある物質が電子を失った時その物質は$\fbox{ウ}$されたといい、ある物質が電子を得た時その物質は$\fbox{エ}$されたという。一つの反応では、電子を失った物質があればその電子を得た物質があるので、$\fbox{ウ}$と$\fbox{エ}$は必ず対になって起こる。
メチレンブルーは青色の色素であるが、これが$\fbox{エ}$されたロイコメチレンブルーは無色となるので、酸化還元の指示薬として用いられる。100 mLの丸底フラスコに水30 mLを入れ、グルコース2 gを加えて溶かす。ここに3 mol/L水酸化ナトリウム水溶液4 mLを加え、ついで0.05%メチレンブル一水溶液1 mLを加える。よく混ぜて(a)$\underline{ゴム栓をして静置すると\fbox{オ}色になった}$。それを(b)$\underline{激しく振ると\fbox{カ}色になり}$、(c)$\underline{しばらく静置すると再び\fbox{オ}色になった}$。
- (1) $\fbox{ア}$~$\fbox{カ}$に適切な語句を入れよ。
- (2) 下線部(a)の変化はグルコースのもつ官能基によるものである。グルコース分子は六員環構造をしているが、水溶液中ではごく一部が開環し鎖状構造をもつ。この鎖状構造の構造式を記せ。さらに、下線部(a)の色の変化を起こした官能基を線で囲み、その名称を記せ。
- (3) 次の糖のうち、上の実験においてグルコースの代わりにならないものをすべて選び記号で答えよ。
- (4) 下線部(b)で色が変化した理由を述べよ。
- (5) 下線部(c)で色が変化した理由を述べよ。