大阪医科大学生物2013年第1問

脊維動物の筋肉は、骨格筋や心筋のような( 1 )と、内臓や血管などに存在する( 2 )に分けられる。骨格筋は( 3 )とよばれる細胞で構成され、その内部には多数の円筒状の構造の( 4 )が細胞の長軸方向に走っている。光学顕微鏡で観察すると( 4 )には明るく見える( 5 )と暗く見える( 6 )とが交互に配列している。骨格筋は( 7 )神経により支配され、意志によって収縮させることのできる( 8 )筋に分類される。図のように、カエルのふくらはぎより座骨神経のついた骨格筋(ひ腹筋)を取り出して神経筋標本を作成した。座骨神経より電気刺激を与え、記録計により筋肉の収縮曲線を記録すると、単一の電気刺激の時は、瞬間的な収縮の後、弛緩を示す( 9 )という現象が見られ電気刺激を短い間隔で繰り返し与えた時は、持続的な強い収縮が見られた。以下の設問に答えよ。ただし与える1回あたりの電気刺激の大きさや持続時間は同じものとする。

  • 問1 ( 1 )~( 9 )の空欄に適当な語句を入れよ。
  • 問2 ( 2 )の収縮の特徴をあげよ。
  • 問3 下線部アを制御する大脳の新皮質の機能領域の名称を答えよ。
  • 問4 下線部イにおいて、図の座骨神経のA点に単一の電気刺激を与えた時は7.5ミリ秒後に、B点に単一の電気刺激を与えた時は9.0ミリ秒後に、筋肉の収縮が見られた。
    • (1) 標本の座骨神経の、興奮の伝導速度(m/秒)を求めよ。(有効数字2桁)
    • (2) C点に単一の電気刺激を与えた時、11ミリ秒後に筋肉が収縮した。B-C間の距離(cm)はいくらか。(有効数字2桁)
  • 問5 図の標本に対し、下線部ウのような電気刺激をA点に次のように与えた。
    • (1) 電気刺激を低い頻度(15回/秒)で与えた時、下線部イの場合よりも大きく、ギザギザとした収縮曲線を示した。この収縮の名称を答えよ。
    • (2) 電気刺激をより高い頻度(30回/秒)で与えると、どのような形の収縮曲線を示すと考えられるかを述べよ。
  • osakaika-2013-biology-1-1