大阪医科大学物理2013年第4問
以下の問に答えよ。

- (1) 3本の円筒シリンダーA、B、Cが細管で連結されている。シリンダーの半径はそれぞれ3.0cm、4.0cm、5.0cmである。シリンダーに水を入れ、水面には質量が無視できるほど軽い円型ピストンを装着した。ピストンは、シリンダー内の側面と密着しており、かつ滑らかに上下に動くことができる。シリンダーCのピストンの上に質量500gのおもりをのせたとき、3つのピストンの高さを等しくするためには、シリンダーA、Bのピストン上にのせるおもりの質量をそれぞれいくらにすればよいか。さらにその後、シリンダーCのピストンの上に250gのおもりを加えたとき、シリンダーA、Bのピストンはそれぞれ何cm上昇するか。必要ならば、大気圧はP[Pa]、水の密度は1.0g/cm3、円周率はπ、重力加速度はg[m/s2]を用いよ。
- (2) 容器に水を入れて、上皿はかりでその重さをはかると、550gであった。球をバネはかりでつるして、この水の中に浸すと、バネはかりの目盛りは160gで、上皿はかりの目盛りは630gになった。球の密度はいくらか。水の密度は1.0g/cm3とする。
- (3) 長さ60cm、線密度5.0×10−4kg/mの弦の両端を固定し、張力を45Nかけて振動させると、両端のみを節とする定常波が生じた。この弦の基本振動数はいくらか。なお、この弦を伝わる波の速さv[m/s]は、張力をTN]、線密度をρ[kg/m]とすると、v=√Tρである。
- (4) 極板間の距離を変えられる平行平板コンデンサーがある。このコンデンサーとあるコイルを用いて共振回路を作った。コンデンサーの極板間の距離がd0[m]のとき、回路の共振周波数がf0[Hz]であった。コンデンサーの極板間の距離だけを変えることによって、回路の共振周波数を3f0とするには、コンデンサーの極板間の距離d[m]をいくらにすればよいか。