埼玉医科大学化学2013年第4問
次の問い(問1~3)に答えよ。
- 問1 次の文章を読み、下の(1)~(5)に答えよ。
サリチル酸に硫酸存在下で30を作用させるとアセチルサリチル酸を生じる。アセチルサリチル酸は31作用をもち、一般用医薬品として広く用いられている。また、サリチル酸とメタノールを少量の濃硫酸とともに穏やかに加熱すると32を生じる。後者の反応においては33反応が起こり、2つの分子の間で新たな化学結合が形成されている。この化学結合と同じ化学構造が34にも見いだされる。
- (1)文章中の30に入る物質の構造式として最も適切なものを、次の(a)~(h)のうちから1つ選べ。
- (2)文章中の31に入る語として適切なものを、次の(a)~(f)のうちから2つ選べ。
- (a)解熱
- (b)殺菌
- (c)消毒
- (d)鎮痛
- (e)漂白
- (f)防虫
- (3)文章中の32に入る物質の構造式として最も適切なものを、次の(a)~(h)のうちから1つ選べ。
- (4)文章中の33に入る語として最も適切なものを、次の(a)~(f)のうちから1つ選べ。
- (a)還元
- (b)酸化
- (c)縮合
- (d)置換
- (e)中和
- (f)付加
- (5)文章中の34に入る物質として適切なものを、次の(a)~(h)のうちからすべて選べ。該当する番号をすべてマークせよ。
- (a)油脂(トリグリセリド)
- (b)トルエン
- (c)リン脂質
- (d)クレゾール
- (e)アセトアニリド
- (f)ポリ酢酸ビニル
- (g)ポリプロピレン
- (c)ポリエチレンテレフタラート
- 問2 次の文章を読み、下の(1)~(5)に答えよ。
生物の体内には種々の重合体が含まれている。例えば、動物の貯蔵糖であるグリコーゲンは、35がグリコシド結合と呼ばれる化学結合で重合した物質である。グリコシド結合は化学構造上、36結合と同等である。植物では、35の重合体は、37として見いだされる。また、アタンパク質はアミノ酸の重合体を骨格とし、生命活動において重要な役割を果たしている。アミノ酸どうしの間の化学結合と同じ化学構造は合成繊維である38に見いだされる。
- (1)文章中の35に入る物質として最も適切なものを、次の(a)~(e)のうちから1つ選べ。
- (a)リボース
- (b)グリセリン
- (c)グルコース
- (d)ラクトース
- (e)フルクトース
- (2)文章中の36に入る語として最も適切なものを、次の(a)~(f)のうちから1つ選べ。
- (a)アミド
- (b)エーテル
- (c)エステル
- (d)ペプチド
- (e)炭素-炭素単
- (f)炭素-炭素二重
- (3)文章中の37に入る物質として適切なものを、次の(a)~(e)のうちから2つ選べ。
- (a)デンプン
- (b)アセテート
- (c)コラーゲン
- (d)セルロース
- (e)ビスコース
- (4)文章中の38に入る物質として最も適切なものを、次の(a)~(f)のうちから1つ選べ。
- (a)ナイロン
- (b)ビニロン
- (c)レーヨン
- (d)アクリル
- (e)アセテート
- (f)ポリエステル
- (5)文章中の下線部アに関連した次の文(a)~(g)のうち、つねに成り立つものはどれか。正しいものをすべて選べ。該当する番号をすべてマークせよ。39
- (a)タンパク質は、ビウレット反応で赤紫色を呈する。
- (b)タンパク質は、アミノ酸のみで構成される。
- (c)タンパク質を構成するアミノ酸は不斉炭素原子をもつ。
- (d)タンパク質を構成するアミノ酸の等電点は6.0である。
- (e)タンパク質を変性させると、一次構造(アミノ酸の配列順序)が変化する。
- (f)酵素反応の最適pHは、6.0と8.0の間にある。
- (g)酵素反応の活性化エネルギーは、酵素がないときの反応の活性化エネルギーに比べて小さい。
- (1)文章中の35に入る物質として最も適切なものを、次の(a)~(e)のうちから1つ選べ。
- 問3 次の文章を読み、下の(1)~(3)に答えよ。
スクロース、マルトース、ガラクトースを含む水溶液がある。この水溶液に含まれる糖を単糖まで完全に加水分解したところ、加水分解前に比べ、含まれる糖分子の総数が1.6倍、銀鏡反応を示す糖分子の総数が2.0倍になった。
- (1)加水分解前の水溶液に含まれていた糖のうち、銀鏡反応を示すものはどれか。次の(a)~(c)のうちからすべて選べ。該当する番号をすべてマークせよ。40
- (a)スクロース
- (b)マルトース
- (c)ガラクトース
- (2)単糖まで完全に加水分解した後の水溶液に含まれていた糖はどれか。次の(a)~(g)のうちからすべて選べ。該当する番号をすべてマークせよ。41
- (a)リボース
- (b)グルコース
- (c)スクロース
- (d)マルトース
- (e)ラクトース
- (f)ガラクトース
- (g)フルクトース
- (3)加水分解前の水溶液に含まれていたスクロース、マルトース、ガラクトースの分子数の比に最も近いものを、次の(a)~(f)のうちから1つ選べ。42
- (a)1:1:2
- (b)1:2:1
- (c)2:1:1
- (d)2:2:1
- (e)2:1:2
- (f)1:2:2
- (1)加水分解前の水溶液に含まれていた糖のうち、銀鏡反応を示すものはどれか。次の(a)~(c)のうちからすべて選べ。該当する番号をすべてマークせよ。40