ヒトの小腸では、₍₁₎デンプンは₍₂₎アミラーゼにより加水分解されて₍₃₎マルトースを生じる。マルトースは、₍₄₎マルターゼにより₍₅₎グルコースへと加水分解され、吸収される。グルコースはエネルギー代謝の主要な基質となり、呼吸により得られるエネルギーはATPの形に変えられて、あらゆる生命活動に用いられる。また、1分子の（　a　）に3分子の（　b　）がエステル結合した単純脂質も、ヒト細胞のエネルギー源として重要である。

• 〔1〕下線を施した物質(1)～(5)から、下記1）～4）の各々に該当するものをすべて選び、番号で答えなさい。ただし、いずれも該当しない場合は(6)としなさい。
  • 1）混合物
  • 2）多原子分子
  • 3）高分子
  • 4）成分に硫黄をもつ分子
• 〔2〕物質(1)～(5)に共通する元素からなり、殺菌作用をもつ単体の物質名と分子式を答えなさい。
• 〔3〕ATPを構成するすべての元素を、原子量の小さい順に元素記号で答えなさい。
• 〔4〕ATP1molが加水分解されてADPを生じると31kJの熱量が放出される。この発熱反応の熱化学方程式を書きなさい。
• 〔5〕文中の（　a　）、（　b　）に適切な化合物の名称を答えなさい。