昭和大学生物2012年第4問

次の文章を読み、問1~8に答えなさい。 地球の誕生は、今から46値年前と考えられている。この初期の原始地球を取り巻いていた大気の成分は、主に数種類であるが( 1 )は含まれていなかった。原始地球は、その表面温度、地表に到達する紫外線や宇宙線量が、現在の地球とは大きく異なっていた。やがて、そこに原始海洋が形成され、その中で蓄積されていった有機物、特に核酸やタンパク質によって生命が誕生したと考えられている。1953年、( A )は、原始地球の大気を(B) 原始太陽系の( 2 )ガスの成分と想定した混合ガスに( 3 )することによって、アミノ酸などの有機物の合成に成功した。このような実験は、気体の成分を変えて再実験されたが、いずれも無機物から有機物の合成が無生物的に行われることが証明された。このような生命が誕生するまでの有機物の生成過程を( 4 )と呼んでいる。生物の代謝や遺伝を担う物質として、それぞれタンパク質と核酸が考えられるが、どちらを先に生物が用いたかについては、はっきりしなかった。しかし、1980年前後に、生物が最初に用いた物質は、核酸の一種である( 5 )のある種のものであるという説が有力となった。
  • 問1 文中の( 1 )~( 5 )に適当な語句を入れなさい。
  • 問2 文中の( A )に適当な人名を入れなさい。
  • 問3 原始地球の表面温度は何℃ぐらいと推定されているか、書きなさい。
  • 問4 Aが行った実験で使用した下線Bの混合ガスの4つの成分を書きなさい。
  • 問5 下記は、地球表層・海水・人体を構成する元素を含有量の多い順に並べた表である。( 6 )~( 11 )に適当な元素記号を入れなさい。
  • syowa-2012-biology-4-1
  • 問6 ( 5 )ワールドとは何か、30字以内で説明しなさい。
  • 問7 原始細胞体モデルの一つとしてコアセルベート説を唱えたのは誰か、書きなさい。
  • 問8 1976年、江上不二夫や柳川弘志らによって各極アミノ酸と金属元素を熱処理することで生成されたタンパク質からなる細胞状の構造体を何というか、書きなさい。