昭和大学化学2013年第6問

次の文章を読んで問に答えよ。

油脂に( 1 )の水溶液を加えて加熱すると( 2 )と脂肪酸のナトリウム塩が生じる。この反応を( 3 )といい、脂肪酸のナトリウム塩を一般に( 4 )という。( 4 )のように水の表面張力を低下させるはたらきをもつ物質を( 5 )という。

アルキル硫酸やアルキルベンゼンスルホン酸の塩は一般に( 6 )洗剤と言われる。二重結合をもたない炭素12個の直鎖状アルコールである(a)1-ドデカノールを硫酸で処理すると、(b)硫酸水素ドデシルが生じ、これを( 1 )の水溶液で中和すると(c)炭素12個をもつアルキル硫酸塩が生じる。(c)は細胞やタンパク質を可溶化する( 5 )として頻用されている。( 4 )は硬水中では使用できないが、( 6 )洗剤は硬水中でも使用できる。

  • 問1 ( 1 )~( 6 )にあてはまる語句または物質名を記せ。
  • 問2 $\text{Ca}^{2+}$や$\text{Mg}^{2+}$を含む硬水では( 4 )は使用できない。その理由を25字以内で述べよ。
  • 問3 例にならって下線部の物質(a)、(b)、(c)の化学式を書け。(例)$\text{C}_2\text{H}_5\text{COOH}$
  • 問4 脂肪酸部分が疎水基Rをもつ1種類の脂肪酸$(\text{R-COOH})$のみで構成される油脂が( 1 )の水溶液によって( 3 )を受ける場合の化学反応式を記せ。
  • 問5 脂肪酸部分がパルミチン酸のみで構成される油脂50.0gを完全に( 3 )するためには、5.0mol/Lの( 1 )の水溶液が何ml必要か。小数点以下第二位を四捨五入して、小数点以下第一位まで求めよ。