東邦大学化学2012年第1問

各問いの解答をa~eから一つ選べ。
  • 問1 生体高分子の質量分析装置の開発でノーベル賞を受賞したのは誰か。
    • a. 自川英樹
    • b. 田中耕一
    • c. 野依良治
    • d. 福井謙一
    • e. 湯川秀樹
  • 問2 電子配置の異なるイオンはどれか。
    • a. $\text{Cl}^-$
    • b. $\text{Na}^+$
    • c. $\text{Mg}^{2+}$
    • d. $\text{O}^{2-}$
    • e. $\text{F}^-$
  • 問3 同位体について正しいのはどれか。
    • a. 原子番号が異なる。
    • b. 化学的性質が異なる。
    • c. 質量数が同じである。
    • d. 陽子数が同じである。
    • e. 中性子数が同じである。
  • 問4 70°Cで、水に対する溶解度が最も小さいのはどれか。
    • a. $\text{NaNO}_3$
    • b. $\text{KNO}_3$
    • c. $\text{NaCl}$
    • d. $\text{KCl}$
    • e. $\text{CuSO}_4$
  • 問5 水酸化ナトリウム水溶液の$[\text{OH}^-]$は5.0×10―8 mol/Lである。 この溶液のpHの値はどれか。
    • a. 4.7
    • b. 5.3
    • c. 6.7
    • d. 7.3
    • e. 8.7
  • 問6 飽和蒸気圧に関する記述の中で、正しいのはどれか。
    • a. 一般に温度を高くすると飽和蒸気圧は小さくなる。
    • b. 飽和蒸気圧が外圧より小さくなると沸謄する。
    • c. 同じ飽和蒸気圧のとき、沸点が高い物質のほうが温度は低い。
    • d. 同一温度での飽和蒸気圧は、沸点が低い物質のほうが大きい。
    • e. 液体の量が増えるに伴い飽和蒸気圧も大きくなる。
  • 問7 酢酸水溶液の電離度が1.32×10-2であるとき、この酢酸水溶液の濃度(mol/L)に最も近いのはどれか。
    • a. 0.10
    • b. 1.0
    • c. 1.3
    • d. 1.7
    • e. 10
  • 問8 最も強い酸はどれか。
    • a. 亜塩素酸
    • b. リン酸
    • c. 亜硫酸
    • d. 過塩素酸
    • e. 過酸化水素
  • 問9 乳濁液はどれか。
    • a. 墨 汁
    • b. ゼリー
    • c. 煙
    • d. マヨネーズ
    • e. 霧
  • 問10 メタン(気体)の生成熱は74 kJ、二酸化炭素(気体)の生成熱は394 kJ、水(気体)の生成熱は242 kJとすると、メタン(気体)の燃焼熱は何 kJか。
    • a. 468
    • b. 562
    • c. 636
    • d. 804
    • e. 878
  • 問11 0.050 mol/Lの塩酸50 mLを0.10 mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液で中和しようとしたが、誤って中和点を過ぎてしまった。そこでさらに0.10 mol/Lの硫酸で中和したところ、5.0 mL加えたところで中和点に達した。最初に加えた水酸化ナトリウムは何 mLであったか。
    • a. 5.0
    • b. 27
    • c. 35
    • d. 50
    • e. 55
  • 問12 塩化マグネシウム六水和物を用いて0.10 mol/Lの塩化マグネシウム水溶液を調製する方法として正しいのはどれか。
    • a. 9.53 gを水1000 gに溶かす。
    • b. 20.3 gを水979.7 gに溶かす。
    • c. 10.2 gを水500 mLに溶かす。
    • d. 9.53 gを水に溶かして1 Lにする。
    • e. 20.3 gを水に溶かして1 Lにする。
  • 問13 濃硫酸の性質で誤っているのはどれか。
    • a. 強い酸性を示す。
    • b. 不揮発性である。
    • c. 吸湿性をもつ。
    • d. 脱水作用がある。
    • e. 水への溶解熱が大きい。
  • 問14 $\text{Ag}^+$、$\text{Zn}^{2+}$、$\text{Al}^{3+}$を含む水溶液から$\text{Al}^{3+}$だけを分離する方法として最も適当なのはどれか。
    • a. アンモニア水を過剰に加える。
    • b. 水酸化ナトリウム水溶液を過剰に加える。
    • c. 希塩酸を加える。
    • d. クロム酸カリウム水溶液を加える。
    • e. 酸性条件下で硫化水素を通じる。
  • 問15 硫酸銅$(\text{I}\hspace{-.1em}\text{I})$水溶液に白金を電極として1.0 Aの電流を32分10秒間流して電気分解を行なったとき、陽極で発生する気体は何 gになるか。
    • a. 0.08
    • b. 0.16
    • c. 0.21
    • d. 0.32
    • e. 0.64
  • 問16 調製直後のフェーリング液の色はどれか。
    • a. 赤
    • b. 黄
    • c. 緑
    • d. 青
    • e. 黒
  • 問17 カルボン酸に関する記述の中で、正しいのはどれか。
    • a. アジピン酸はアミド結合をもつ。
    • b. 乳酸は分子内に不斉炭素原子を2つもつ。
    • c. 無水酢酸は水が除かれた純粋な酢酸である。
    • d. 酢酸はフェノールより酸性が弱い。
    • e. プロピオン酸に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えると気泡が生じる。
  • 問18 ビウレッ ト反応で検出されるのはどれか。
    • a. グリシン
    • b. アルブミン
    • c. ラクトース
    • d. リノール酸
    • e. アデニン
  • 問19 酸化されてケトンを生成するのはどれか。
    • a. 1―ブタノール
    • b. 2―ブタノール
    • c. エチレングリコール
    • d. 2―メチル―1―プロパノール
    • e. 2―メチル―2―プロパノール
  • 問20 塩化鉄$(\text{I}\hspace{-.1em}\text{I}\hspace{-.1em}\text{I})$水溶液と反応して呈色するのはどれか。
    • a. アスパラギン酸
    • b. アラニン
    • c. チロシン
    • d.フェニルアラニン
    • e. リシン
  • 問21 ヨウ素デンプン反応で赤褐色を呈するのはどれか。
    • a. アミロース
    • b. アミロペクチン
    • c. グリコーゲン
    • d. セルロース
    • e. マルトース
  • 問22 鎮痛作用をもたないのはどれか。
    • a. アセチルサリチル酸
    • b. アセトアミノフェン
    • c. アセトアニリド
    • d. イブプロフェン
    • e. スルファニルアミド
  • 問23 デンプン40.5 gに希塩酸を加えて加熱し、単糖類まで加水分解すると何 gの単糖類が得られるか。
    • a. 20.3
    • b. 21.3
    • c. 40.5
    • d. 45.0
    • e. 54.0
  • 問24 グルコースのアルコール発酵で、二酸化炭素が標準状態で1.12 L発生したとき、生成したアルコールの量(g)に最も近いのはどれか。
    • a. 0.12
    • b. 1.1
    • c. 2.3
    • d. 4.6
    • e. 12
  • 問25 手術用の糸に利用されているのはどれか。
    • a. イヌリン
    • b. グルコマンナン
    • c. ニトロセルロース
    • d. ペクチン
    • e. アルギン酸
  • 問26 ペットボトルとなるのはどれか。
    • a. テレフタル酸
    • b. フェノール
    • c. アジピン酸
    • d. 酢酸ビニル
    • e. アリロニトリル
  • 問27 生体のタンパク質を構成するα―アミノ酸について正しいのはどれか。
    • a. 水溶液のpHによりその荷電状態が変わる。
    • b. 有機溶媒に溶けやすい。
    • c. 30種類存在する。
    • d. カルボニル基とアミノ基をもつ。
    • e. 全て不斉炭素原子をもつ。
  • 問28 オリーブ油を構成する脂肪酸の中で最も多いのはどれか。
    • a. パルミチン酸
    • b. リノール酸
    • c. ステアリン酸
    • d. リノレン酸
    • e. オレイン酸
  • 問29 酵素について誤っているのはどれか。
    • a. 特定の物質だけに作用する。
    • b. 主成分はタンパク質である。
    • c. 反応の前後で酵素の構造式も変化する。
    • d. 活性部位に基質を結合することができる。
    • e. 反応には最適の温度やpHがある。
  • 問30 卵白水溶液が橙黄色を呈するのはどれか。
    • a. 水酸化ナトリウム水溶液を加える。
    • b. 硫酸銅$(\text{I}\hspace{-.1em}\text{I})$水溶液を加える。
    • c. ニンヒドリン水溶液を加えて温める。
    • d. 濃硝酸とともに加熱した後、アンモニア水を加える。
    • e. 水酸化ナトリウム水溶液を加えて加熱した後、酢酸鉛$(\text{I}\hspace{-.1em}\text{I})$水溶液を加える。