未知の4種類の気体A～Dおよび酸素がある。これら5種類の気体について、つぎの実験1～4を行った。なお、すべての実験は同じ温度下で行われ大気圧に変動がないものとし、気体はすべて理想気体で、気体の水への溶解量およびメスシリンダー内の水蒸気の圧力は無視できるものとする。以下の各問いに答えなさい。

【実験1】酸素および気体A～Dをそれぞれボンベに封入した。つぎに、各々のボンベの質量を量り、$m_1$〔g〕として表に記録した。

【実験2】図のように、水槽中で水を満たしたメスシリンダーに各気体のボンべから気体を200mLずつ集めた。このとき、メスシリンダーの内外の水面が同じ高さになるようにした。

【実験3】再び酸素と気体A～Dのボンベの質量を量り、$m_2$〔g〕として表に記録した。

【実験4】各気体を分析したところ、気体A、C、Dは単体であることがわかった。また、気体Bは炭素および水素だけからなる化合物であることがわかり、その質量パーセントは炭素が82.8％、水素が17.2％であった。

表　実験結果

気体	$m_1$〔g〕	$m_2$〔g〕
酸素	59.408	59.146
A	61.745	61.417
B	67.052	66.578
C	50.588	50.572
D	58.232	58.003

• 問1気体A～Dの分子式を解答欄に書きなさい。
• 問2　気体Bは構造異性体をもつ化合物である。その構造異性体は何種類あるか。その総数を解答欄に書きなさい。
• 問3　つぎの組み合わせの物質が化学反応したとき、気体A～Dのいずれも発生しないものをa～dの中から一つ選び、解答欄の記号にマークしなさい。
  • a．亜鉛と希硫酸
  • b．銅と濃硫酸
  • c．アルミニウムと塩酸
  • d．フェノールとナトリウム