東海大学化学2013年第3問
つぎの実験1~5の記述を読み、以下の各問いに答えなさい。
【実験1】塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを混合し、ガラス容器に入れた。
【実験2】このガラス容器をガスバーナーで熱し、アンモニアを発生させた。
【実験3】発生したアンモニアを、ソーダ石灰(水酸化ナトリウムと酸化カルシウムの混合物)を充填したガラス管の中を通して、上方置換で捕集した。
【実験4】捕集した(1)アンモニアを空気と混合し、白金を触媒として約800℃で反応させて一酸化窒素をつくり、(2)これを空気中で酸化して二酸化窒素とした。
【実験5】得られた(3)二酸化窒素を温水に溶かして硝酸をつくった。
- 問1 実験2でおこる反応について、その化学反応式を解答欄に書きなさい。
- 問2 実験3で用いたソーダ石灰の使用目的として適切な記述をa~eの中から一つ選び、解答欄の記号にマークしなさい。
- a.還元剤として用いる
- b.酸化剤として用いる
- c.乾燥剤として用いる
- d.冷却剤として用いる
- e.塩基を除去するため
- 問3 実験4および実験5は、工業的に硝酸をつくる方法として知られている。考案者の名前にちなんだこの方法の名称を解答欄に書きなさい。
- 問4 下線部(1)~(3)の化学反応式をa~fの中から一つずつ選び、解答欄の記号にマークしなさい。
- a.2NO+O2⟶2NO2
- b.NO+2NH3+4O2⟶3NO2+3H2O
- c.3NH3+4O2⟶HNO2+2NO+4H2O
- d.4NH3+5O2⟶4NO+6H2O
- e.3NO2+H2O⟶2HNO3+NO
- f.2NO2+2H2O⟶2HNO3+H2
- 問5 この実験1~5によって、質量パーセント50.0%の硝酸水溶液1.00kgを作製するのに必要な塩化アンモニウムの質量〔g〕をa~fから一つ選び、解答欄の記号にマークしなさい。ただし、すべての反応は完全に進行し、各反応において生成した物質は、そのすべてを回収し利用した。
- a.213
- b.283
- c.425
- d.566
- e.637
- f.850