東海大学化学2012年第1問
$\text{Ag}^+$、$\text{Al}^{3+}$、$\text{Ca}^{2+}$、$\text{Cu}^{2+}$、$\text{Fe}^{3+}$、$\text{K}^+$、$\text{Na}^+$の7種類の金属イオンのうちの3種類のイオンを含む水溶液がある。この混合水溶液について、つぎの実験1~3を行った。以下の各問いに答えなさい。
- [実験1] 混合水溶液に希塩酸を加えたが、沈殿の生成はみられなかった。
- [実験2] 実験1の操作により塩酸酸性になった水溶液にアンモニア水を滴下していくと沈殿が生じたが、アンモニアが過剰になると(1)沈殿の一部が溶けて水溶液の色が濃青色となり、水溶液中に溶け残った沈殿が分散した状態になった。溶け残った沈殿をろ過し、ろ紙上に残った沈殿を少量の純粋な水で数回洗ったところ、(2)白色の固体が得られた。
- [実験3] 実験2のろ過で得られたろ液に炭酸アンモニウム水溶液を加えたところ、沈殿が生じた。この沈殿をろ別して水でよく洗ったところ、(3)白色の固体が得られた。
- 問1 実験1の結果から、この混合水溶液に含まれていないと結論づけられる金属イオンをa~gの中から一つ選び、解答欄の記号にマークしなさい。
- a. $\text{Ag}^+$
- b. $\text{Al}^{3+}$
- c. $\text{Ca}^{2+}$
- d. $\text{Cu}^{2+}$
- e. $\text{Fe}^{3+}$
- f. $\text{K}^+$
- g. $\text{Na}^+$
- 問2 下線部(1)の水溶液中で濃青色を示した錯イオンのイオン式を解答欄に書きなさい。
- 問3 実験2で得られた下線部(2)の白色の固体の組成式を解答欄に書きなさい。
- 問4 実験3で得られた下線部(3)の白色の固体の組成式を解答欄に書きなさい。
- 問5 この混合水溶液にイオンとして含まれる3種類の金属元素のうち、橙赤色の炎色反応を示す元素をa~gの中から一つ選び、解答欄の記号にマークしなさい。
- a. $\text{Ag}$
- b. $\text{Al}$
- c. $\text{Ca}$
- d. $\text{Cu}$
- e. $\text{Fe}$
- f. $\text{K}$
- g. $\text{Na}$