東海大学生物2013年第1問
次のA~Jの記述は、実験とその観察結果を説明したものである。空欄( 1 )~( 10 )に適切な語句を記入しなさい。また各々の実験に使用された生物を下の語群a~jから選び記号で答えなさい。ただし、重複して選んではいけない。
- A.4℃の条件下で一昼夜50%( 1 )溶液に浸した筋肉をほぐし、筋繊維を得た。この筋繊維は細胞膜をはじめとする膜構造が破壊されているにもかかわらず、1%ATP水溶液を滴下することにより収縮するのが観察された。
- B.赤色の花と白色の花を交雑したところ、F1の花はすべて桃色になった。F1どうしを自家受粉することによって得られたF2では、赤:桃:白が1:2:1の割合になった。この赤色と白色のような表現型を示す対立遺伝子間の関係を( 2 )と呼んでいる。
- C.弱い光を当てたときは葉緑体が細胞の上面に並んでいたが、強い光を当てると葉緑体は細胞の側面に集まった。細胞内で細胞小器官などが活発に動いている現象を( 3 )と呼んでいる。
- D.細胞内に、束になった巨大な染色体が観察された。この染色体を色素で染めたところ、太さの異なる様々な横縞が見られた。また、染色体の一部がほどけて膨らんでいる( 4 )と呼ばれる部分も観察された。
- E.塩化アセチルコリン溶液を用いて卵と精子を集め、受精させた。受精卵は時間経過とともに卵割を繰り返し、やがて外側が通常の体細胞と同じ大きさの一層の細胞で覆われて内側が空所となる( 5 )と呼ばれる状態にまで発生した。
- F.ラセン状の葉緑体を持つ糸状の藻類と( 6 )細菌を混ぜ、藻類の葉緑体に部分的に光を当てた。( 6 )細菌は光が当たっている部分に集まった。
- G.採取したうろこに、副腎髄質で産生される( 7 )を含む溶液を滴下したところ、色素胞内の黒色顆粒が凝集するのが観察された。
- H.葉裏の表皮をはがし、20%スクロース溶液と蒸留水に5分間浸した。スクロースに浸したものでは、細胞膜が細胞壁からはがれる( 8 )と呼ばれる現象が起こっていた。また、細胞内の赤色色素の濃度は、スクロースに浸したものの方が蒸留水に浸したものよりも濃かった。
- I.卵巣片を採取して1-メチルアデニン水溶液に浸すと卵巣が縮み、( 9 )が押し出されてきた。( 9 )を観察すると、その中央部には卵核胞と呼ばれる比較的大きな球形の透明な部分が見えた。( 9 )は、さらに第1極体、第2極体を放出して卵になった。
- J.食塩水の濃度が高くなるにつれて、収縮胞の単位時間当たりの収縮回数が減少するのが観察された。収縮胞は体外に水を排出して( 10 )の調節を行っていると考えられる。
- a.ユキノシタ
- b.アオミドロ
- c.マルバアサガオ
- d.バフンウニ
- e.トノサマガエル
- f.モツゴ
- g.オオカナダモ
- h.イトマキヒトデ
- i.ゾウリムシ
- j.ユスリカ