油脂Aは、グリセリンに3種類の脂肪酸B、C、Dが1分子ずつ反応した構造をしている。3.00gの油脂Aを(1)水酸化ナトリウム水溶液に入れて加熱したところ、グリセリンと脂肪酸の塩に分解した。このとき、油脂Aを完全に分解させるために水酸化ナトリウムが0.410g必要であった。一方、3.00gの油脂Aにヨウ素を付加させたところ、この油脂がもつすべての炭素原子間の二重結合に5.20gのヨウ素が付加した。

• 問1 下線部(1)の反応の名称をa～eの中から一つ選び、解答欄の記号にマークしなさい。
  • a. エステル化
  • b. けん化
  • c. ジアゾ化
  • d. 酸化
  e. 還元
• 問2 油脂Aの分子量として適切な値をa～eの中から一つ選び、解答欄の記号にマークしなさい。
  • a. 852
  • b. 856
  • c. 878
  • d. 882
  • e. 884
• 問3 1分子の油脂Aに含まれる炭素原子間の二重結合の数をa～eの中から一つ選び、解答欄の記号にマークしなさい。
  • a. 3
  • b. 4
  • c. 5
  • d. 6
  • e. 7
• 問4 油脂Aの分子式を解答欄に書きなさい。
• 問5 脂肪酸B、C、Dとして適切な組み合わせをa～eの中から一つ選び、解答欄の記号にマークしなさい。
  • a. パルミチン酸 $(\text{C}_{15}\text{H}_{31}\text{COOH})$、リノール酸 $(\text{C}_{17}\text{H}_{31}\text{COOH})$、リノレン酸 $(\text{C}_{17}\text{H}_{29}\text{COOH})$
  • b. オレイン酸 $(\text{C}_{17}\text{H}_{33}\text{COOH})$、ステアリン酸 $(\text{C}_{17}\text{H}_{35}\text{COOH})$、リノレン酸 $(\text{C}_{17}\text{H}_{29}\text{COOH})$
  • c. パルミチン酸 $(\text{C}_{15}\text{H}_{31}\text{COOH})$、オレイン酸 $(\text{C}_{17}\text{H}_{33}\text{COOH})$、リノール酸 $(\text{C}_{17}\text{H}_{31}\text{COOH})$
  • d. オレイン酸 $(\text{C}_{17}\text{H}_{33}\text{COOH})$、リノール酸 $(\text{C}_{17}\text{H}_{31}\text{COOH})$、リノレン酸 $(\text{C}_{17}\text{H}_{29}\text{COOH})$
  • e. オレイン酸 $(\text{C}_{17}\text{H}_{33}\text{COOH})$、ステアリン酸 $(\text{C}_{17}\text{H}_{35}\text{COOH})$、リノール酸 $(\text{C}_{17}\text{H}_{31}\text{COOH})$