炭化カルシウムに水を加えて発生させた気体Aに、硫酸水銀(II)を触媒として水を反応させると化合物Bが得られる。Bを酸化するとCが生成する。Aを鉄触媒存在下加熱するとDとなる。A1molにニッケル触媒存在下、水素を1mol反応させるとEが生成する。Eはさらに水素と反応し、Fとなる。Eに酸触媒存在下で水蒸気を作用させるとGが生成する。Cに十酸化四リンを加えて加熱するとHが生成する。

• 問1 化合物あに濃硫酸を加えて加熱すると、麻酔作用のある化合物を生成した。一方、水に少量の化合物いを加えると二層になったが、しばらく放置すると均一溶液に変化した。あ、いとして最も適当な化合物を、次の(1)～(8)のうちから選べ。
  あ：$\fbox{18}$　い：$\fbox{19}$
  • (1) A
  • (2) B
  • (3) C
  • (4) D
  • (5) E
  • (6) F
  • (7) G
  • (8) H
• 問2 水素-炭素-炭素のなす結合角が最も小さい化合物として最も適当なものを、次の(1)～(4)のうちから選べ。 $\fbox{20}$
  • (1) A
  • (2) D
  • (3) E
  • (4) F
• 問3 化合物Aの水素付加で化合物Eが生成する反応の反応熱として最も適当な数値を、次の(1)～(8)のうちから選べ。ただし、A（気体）、炭素（黒鉛）、水素（気体）の燃焼熱はそれぞれ1300、394、286kJ/molである。また、Eの生成熱は-53kJ/molである。
  $\fbox{21}$kJ/mol
  • (1) -137
  • (2) -173
  • (3) -226
  • (4) -279
  • (5) 137
  • (6) 173
  • (7) 226
  • (8) 279
• 問4 AとCとの反応で得られる化合物を重合させると、鎖状の高分子化合物アが得られる。アを加水分解すると、合成繊維の原料となる高分子化合物イが得られる。ア50gを部分的に加水分解すると40gの高分子化合物が得られた。アの何パーセントが加水分解されたか。最も適当な数値を、次の(1)～(6)のうちから選べ。
  $\fbox{22}$%
  • (1) 15
  • (2) 20
  • (3) 33
  • (4) 41
  • (5) 50
  • (6) 62