東京医科大学生物2013年第3問
文を読んで問いに答えよ。
植物は、太陽エネルギーを利用して$\fbox{a}$を分解して$\fbox{b}$を発生させる。この$\fbox{b}$を葉緑体の$\fbox{ア}$にある光電子伝達系に渡して$\fbox{c}$の濃度差をつくりだし$\fbox{d}$を産生するとともに、補酵素(Zと表す)を還元する。この還元型補酵素Zの還元力と$\fbox{d}$のエネルギーを使って$\fbox{e}$を還元し、糖をつくりだす。この糖は$\fbox{f}$として蓄えられ、動物に食べられる。
動物は$\fbox{f}$を消化して$\fbox{g}$として吸収する。$\fbox{g}$は細胞の$\fbox{イ}$の解糖系によって$\fbox{h}$にまで分解され、さらにミトコンドリアで$\fbox{e}$になる。これらの過程でA)補酵素(Xと表す)が還元されて還元型補酵素Xができる。還元型補酵素Xはミトコンドリアの$\fbox{ウ}$にある電子伝達系に$\fbox{b}$渡して$\fbox{c}$の濃度差をつくりだして$\fbox{d}$を産生する。
植物などの生産者に蓄積された有機物中の化学エネルギーを生態系のすべての生物が利用している。化学エネルギーは、物質と違って生態系内を循環するのではなく、食物連鎖の各段階で、その一部が代謝や運動などの生命活動に利用されたのち、最終的に熱となって生態系の外に出ていく(表)。
- 問1 文中の$\fbox{a}$~$\fbox{h}$に入る語は何か。最も適するものを、(1)~(10)のなかから1つずつ選べ。
- a $\fbox{18}$
- b $\fbox{19}$
- c $\fbox{20}$
- d $\fbox{21}$
- e $\fbox{22}$
- f $\fbox{23}$
- g$\fbox{24}$
- h $\fbox{25}$
- (1) グルコース
- (2) 水
- (3) 酸素
- (4) 二酸化炭素
- (5) 電子
- (6) ピルビン酸
- (7) ATP
- (8) 水素イオン
- (9) デンプン
- (10) 水素
- 問2 文中の$\fbox{ア}$~$\fbox{ウ}$に入る語は何か。最も適するものを、(1)~(6)のなかから1つずつ選べ。
- ア$\fbox{26}$
- イ$\fbox{27}$
- ウ$\fbox{28}$
- (1) ストロマ
- (2) 内膜
- (3) 外膜
- (4) マトリックス
- (5) 細胞質基質
- (6) チラコイド
- 問3 文中の下線部A)に関連する記述として正しくないものを、(1)~(5)のなかから2つ選び、解答番号29の解答欄にマークせよ。$\fbox{29}$
- (1) セロハン膜を透過する。
- (2) 酵素に比べて熱に弱い物質である。
- (3) 脱水素酵素の補酵素である。
- (4) ミトコンドリアだけに存在する。
- (5) ビタミンBの一種を成分とする。
- 問4 表の下線部B)に含まれないものを、(1)~(6)のなかから2つ選び、解答番号30の解答欄にマークせよ。$\fbox{30}$
- (1) 成長量
- (2) 呼吸量
- (3) 最初の現存量
- (4) 枯死量
- (5) 被食量
- (6) 不消化排出量
- 問5 表の植食者と肉食者のそれぞれのエネルギー効率(%)を表の値から求めよ。最も適するものを(1)~(7)のなかから、1つずつ選べ。
- 植食者$\fbox{31}$
- 肉食者$\fbox{32}$
- (1) 0.1%
- (2) 0.3%
- (3) 0.5%
- (4) 1%
- (5) 2%
- (6) 10%
- (7) 20%