東京医科大学化学2012年第3問
次の文章を読み、問い(問1~5)に答えよ。
A~Hは次の金属元素の単体のいずれかである。
Ag、Al、Cu、Fe、Mg、Sn、Pt、Zn
AとGは空気中で加熱しても酸化されず、金属光沢を保つ。水との反応を調べると、Cは熱水と反応するが、B、D、Hは熱水と反応せず高温の水蒸気と反応する。塩酸と反応するのはB、C、D、F、Hであり、このうちB、F、Hは強塩基とも反応する。濃硝酸に溶けるのは、A、C、E、F、Hである。
- 問1 B、Fとして最も適当なものを、それぞれ次の(1)~(8)のうちから選べ。
B:12 F:13- (1) Ag
- (2) Al
- (3) Cu
- (4) Fe
- (5) Mg
- (6) Sn
- (7) Pt
- (8) Zn
- 問2 Aと濃硝酸との反応で発生する気体として最も適当なものを、次の(1)~(6)のうちから選べ。
14
- (1) H2
- (2) N2
- (3) NO
- (4) NO2
- (5) SO2
- (6) O2
- 問3 Dと塩酸との反応で生じた水溶液に塩素ガスを通じた。溶液はどのようになるか。最も適当なものを、次の(1)~(6)のうちから選べ。
15
- (1) 青色に変化する。
- (2) 黄褐色に変化する。
- (3) 淡緑色に変化する。
- (4) 緑白色に変化する。
- (5) 赤褐色に変化する。
- (6) 変化しない。
- 問4 Eと熱濃硫酸との反応で生じたEの化合物を水に溶かした。この水溶液の記述として誤っているものを、(1)~(6)のうちからすべて選び、解答番号16の解答欄にマークせよ。
16
- (1) 青緑色の炎色反応を示す。
- (2) 希塩酸を加えると、白色沈殿が生じる。
- (3) 硫化水素水を加えると、黒色沈殿が生じる。
- (4) 過剰のアンモニア水を加えると、暗褐色沈殿が生じる。
- (5) 水酸化ナトリウム水溶液を加えると、青白色沈殿が生じる。
- (6) 水酸化ナトリウム水溶液を加えたのち、加熱すると黒色の沈殿が生じる。
- 問5 A~Hの記述として誤っているものを、(1)~(6)のうちからすべて選び、解答番号17の解答欄にマークせよ。
17
- (1) EとFとの合金は青銅とよばれる。
- (2) C、D、E、F、Hは2価の陽イオンとなる。
- (3) 周期表3~11族に属している元素の単体は、A、D、E、Gである。
- (4) BとCのそれぞれ1molを完全燃焼させるために必要な酸素量は、Cの方が多い。
- (5) 希硫酸中に導線で結んだEとHの板を離して浸すと、Hの板から水素が発生する。
- (6) Aの陽イオン水溶液に少量の水酸化ナトリウム水溶液を加えると、褐色沈殿が生じる。