東京慈恵会医科大学生物2013年第4問

生態系に関する各問いに答えよ。
  • (Ⅰ) 下表は北アメリカのある森林における物質の収支を示している。
     総生産量
    2650
     生産者の呼吸量
    1450 
     消費者・分解者の呼吸量
    650 
     生産者の被食量
    30 
     落葉・落枝量
    360 
     根の脱落・枯死量
    310 
    (単位:乾燥重量g/m2・年)
    • 問1.生態系において、生物の生活が無機的環境に影響をおよぼすことを何というか。
    • 問2.この森林の年間1m2あたりの純生産量は何gか。
    • 問3. この森林の年間1m2あたりの成長量は何gか。
    • 問4.この森林において腐植質に残る有機物が年間1m2あたり50gであるとき、この森林における年間1m2あたりの有機物の総蓄積量は何gか。
    • 問5.日本人1人あたりの二酸化炭素放出量は年間9.0トンとする。その放出量のすべてを有機物として蓄積させるとすると、この森林が何m2必要か答えよ。ただし、二酸化炭素1.0gは有機物0.60gに変わるものとする。答えは10の位を切り上げて求めよ。
    • 問6.生態系の平衡が保たれるために必要な要因を2つ挙げよ。
    • 問7.次の文章のうち正しいものをすべて選び、記号で答えよ。
      • ア.生態系では物質とエネルギーは循環している。
      • イ.一次消費者の摂食量は生産者の被食量に等しい。
      • ウ.生産力ピラミッドはピラミッド型が逆転することがある。
      • エ.エネルギー効率は栄養段階が上がるほど小さい。
      • オ.総生産量と純生産量は森林の高齢化に比例する。
      • カ.地球全体の純生産量のうち約$\dfrac{2}{3}$が陸地で生産される。
  • (Ⅱ) 次の図のうちA~Dは世界各地における森林生態系、Eは日本の関東地方における水田生態系の純生産量の年間の変化を炭素量で表している。各問いに答えよ。
    tokyojikeikaiika-2013-biology-4-1
    • 問8.A~Dのうち、ミズナラなどからなる日本の落葉広葉樹林の生態系に該当するものを1つ選び、記号で答えよ。
    • 問9.Eにおいて、1月~5月および9月~12月の値がマイナスになる理由を考察せよ。