定員増加にも関わらずさらに「狭き門」医学部受験の概況2013

2013/04/01 事務局 ニュース
general-situation-2013

 高齢化社会による患者の増加、医師の地域偏在と診療科偏在などにより、医師不足が叫ばれるようになって久しい昨今。この需要に応え、2000年代なかばより国策は医師数抑制から養成数増員へと舵をきりました。2013年度の医学部募集定員は9041人と初めて9000人を超え、過去最高を記録しました。昨年からの増員50の内訳は、国公立30名、公立大5名、私立大15名。枠組み別では、地域枠での定員増が8割を占めています。
この定員増加の流れは2019年までを目処としており、それ以降は状況に鑑みて判断がなされることになっています。
さて、このような定員増加の流れの中にあって、医学部受験が通りやすくなっているかといえば、ここ5年間の志願倍率はむしろ上昇傾向。2012年度入試では、私大医学部志願者総数は初めて8万人を超えました。2013年度入試でも私大医学部は前年比115%の志願者を記録しており、これは人文科学系、理系、外国語系など系統別志願状況をみても上位5本の指に入る伸び率です。東海大、順天堂大、東邦大、昭和大、東京女子医科大、関西医科大などが次々と学費値下げを行っていることも関係していると思われますが、家庭の懐負担はともかく受験生にとっては年々厳しさを増しているのが現状です。

このような中でいかにして合格を勝ち取っていくか?
医学部受験ニュース(勉強法ブログ)では次回より、学習方針や日々の心がけなどについて、具体的にご紹介していきます。